神経質礼賛 1117.歩道の舗装
例年のことながら、2月・3月はあちこちで道路工事や水道工事やガス工事が行われている。しばらくぶりに車で走って、工事個所を迂回すると、ありゃりゃ、また次の道も工事中で通行止め。一方通行のため迷路のようになっている所もある。以前、年度末の工事ということで164話に書いたけれども、年度末になると予算を使い切らなくては、とドタバタ工事を行い、同じ個所を何度も掘り返しているのは実に効率が悪い。お役所仕事の典型である。年間を通して計画的に効率よくまとめて工事していくことはできないのかと思う。
歩道の舗装工事も行われている。街中では景観に配慮してタイルを敷き詰めたようなインターロッキング舗装やカラーアスファルト舗装にするのだが、無計画に後から水道工事やガス工事が行われて掘り返され、その部分は黒いアスファルトで埋められてかえって見苦しいことになる。いつも仕事帰りに通る広めの一方通行の道路には砂利を固めたようなカラー塗装の歩道がある。車道と歩道の間は排水孔のあいた金属プレートになっている。できた時には洒落た感じでとてもきれいだったが、数年経ってみると、砂利がボロボロになって剥がれ落ちて、激しくデコボコして歩きにくくなってしまっている。靴が引っ掛って躓きそうになることもある。そのため、歩道を避けて車道を歩く人が多い。私も車が近づいて来ると歩道に移るが、なるべく車道を歩いている。これでは何のための歩道かわからない。歩道を作らずに路側帯のペイントだけにした方がマシだったのではないかと思う。通りに面して高齢者専用マンションもできていて、この歩道では危ない。バリアフリーのつもりで車道と歩道の間を段差なしにしていて、歩道に駐停車する自動車が多いために歩道の傷みが激しいのだろう。「景観保護」「バリアフリー」どちらも一見よさそうだけれども、耐久性や全体のバランスにも神経を配らなければこうなってしまうのである。安全にかかわることであるから、大いに神経質であって欲しいところだ。
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