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2015年3月20日 (金)

神経質礼賛 1127.眠れなくても眠っている

 年配の入院患者さんに、「毎晩全然眠れない」と主張する人がいる。昼寝をしているかというとそうでもない。作業療法の時間には編物をしていて、自分で編んだピンクのベストを愛用している。「もう、何年も眠ったことがないよ。全然寝なくても大丈夫なのかねえ」が口癖である。「今までが大丈夫だったのだから、眠れなくても大丈夫」と私はいつも答えている。実際のところ当直の看護師さんの観察では確かに寝つきは悪いが深夜には眠っている。眠っていることに本人が気づかないだけのことである。

  眠れないと体に悪い、だから眠らなくてはいけない、と考えている人は少なくない。特に、神経質な人の場合、不眠に対するこだわりが強い。眠れないと次の日の仕事に差し障りがあるのではないか、病気になってしまうのではないか、と心配する。本当の不眠と言うより不眠恐怖がその本態なのである。そして、眠ろう眠ろうとするから、「まだ眠れない、まだ眠れない」と気になって、かえって入眠困難に陥る。また、完全欲が強いので、8時間眠らなければ、とか7時間眠らなければ、とこだわる人がいるけれども、眠りはその日の状況によっても違うので、いつも同じように眠ろうというのは無理がある。とりわけ、高齢者の方は、眠ろうとして夜7時とか8時とかに早寝しようとすると、仮に眠れても深夜に目覚めてしまうことになって、朝になるまでの長い時間をフトンの中で過ごさなくてはならない。高齢になってくると、平均的な睡眠時間は6時間を切るようになり、睡眠も浅くなるのが普通のことであるから、無理に早寝しようとしないで、夜10時くらいまでは起きていた方がベターである。眠ろうとすれば眠れない。そして神経症性不眠では、眠れないと思ってもどこかで眠っていて、ちゃんと帳尻は合っているのである。

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