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2015年3月 4日 (水)

神経質礼賛 1122.膵臓を労わろう

 先月の下旬に、TV出演でお馴染みの歌舞伎俳優の十代目坂東三津五郎さんが膵臓癌で、「天地人」で直江兼続を世に知らしめた作家の火坂雅志さんが急性膵炎で亡くなられた。お二人とも昭和31年生まれである。膵臓癌は自覚症状が出にくいため、発見が遅れて手遅れとなりやすいので予後は極めて悪い。私の妻の母親は健康診断で尿糖が出ていたことから近くの内科にかかったところ市立病院を紹介され検査を受けて膵臓癌とわかったがすでに手遅れのため手術はせず余命半年と宣告された。入院はせずに1年後に自宅で亡くなった。坂東さんの場合は1年半前に病気が発見されて手術を受けたものの結局は助からなかった。役者人生の花道の半ばで倒れられてしまったのはお気の毒だ。一方、急性膵炎はアルコール性か胆石を原因とする場合が多いとされる。火坂さんはどちらが原因かわからないが、まだまだこれからという時に残念なことである。

 よく肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれている。膵臓も同様である。直接食物が通るわけではないが、インスリンをはじめ消化に関するホルモンを分泌する重要な働きをしている。膵臓癌の原因はハッキリしていないけれども、疫学的には喫煙者の膵臓癌になるリスクは非喫煙者の2倍以上、肥満・運動不足も約2倍という。生活上の注意によりリスクを軽減することが可能と思われる。急性膵炎の場合は酒の飲み過ぎに気をつけたり胆石の治療をしたりすればかなり予防できそうである。生活習慣に気をつけて、静かに働いている大切な脇役の膵臓を労わりたいものである。

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