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2015年5月11日 (月)

神経質礼賛 1144.樹木葬

 昨年亡くなった義妹(1056)の一周忌・納骨式に参列した。弟夫妻には子供がないこともあって、弟はいろいろと考えて、バラの樹木葬を扱っている霊園の夫婦墓を選択した。私鉄の駅から徒歩5分ほどの所にあるので、高齢になってからでも墓参がしやすい。小さな墓碑にはフラメンコが大好きだった義妹がよく口ずさんでいた歌の冒頭2小節の楽譜が刻まれている。納骨の後、墓碑の近くの焼香台で親類・友人が焼香する。僧侶は呼ばなかったが、弟が上手に取り仕切ってスムーズに式は進行した。園内には色とりどりのバラが咲き、爽やかな感じだった。


  私も、自分たちが死んだ時に墓をどうするか、と妻と時々話をしている。どちらも親の片方が亡くなった時に墓を作っている。妻は一人っ子だから生きている間はその墓を維持するにしても、子供たちに押し付けることはしたくない、と言う。私も同感である。自分が死んだら墓には入らずにできれば海か山に散骨してもらうことを希望している。戒名も墓碑も要らない。自分としては、名はなくとも生き尽くして地に帰れれば理想的である。しかし、散骨はだんだん難しくなっていくようなので、樹木葬が現実的な選択肢かも知れない。

墓のことを考えると、今こうして生きていられるのは実に有難いことだと感じる。今日一日、とにかくできることをやっていこう。

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コメント

義妹さんのお話は覚えております。
ご縁のなかったわたくしでも辛く悲しかったです。
弟様は心を込めてご供養なさったことが
ご自身のこれからの支えにもなると信じます。
永く葬式仏教の影響でお墓や戒名の恐怖商法に縛られてきた日本人でしたが
ようやくその呪縛が解かれつつあります。
死んだあとに値段のメニューがあるなど全く仏教ではないです
ところで、森田先生は『禅ではない』とはっきり仰っていたそうですが、
禅者は森田先生からもっと学ぶべきだと感じます。
森田先生の方は科学であり、さらに親切かつ現実的です。
世にまやかしが多いです。

たらふく様

 お心遣いいただきありがとうございます。

 本来の仏教は葬式のためにあるのではなく、いわゆる四苦八苦の不安を抱えながらも、よりよく生きることを人々に教えるためにあるのだと思います。
 森田療法は科学でありながら、ベースには東洋哲学や禅の思想を含んでいて、生きる指針として役立つものでもあります。

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