神経質礼賛 1154.廬山寺(ろざんじ)
土曜日は帰りに京都に寄る。中之島から京阪電車で三条へ。寺町通りを歩いて北上し、廬山寺を目指す。道路の両側にはイチョウが植えられていて所々にアジサイも咲いている。古くからのお菓子屋さんがあったりして風情があっていい。だんだん御所の緑が近づいてくる。さらに上がっていくと、新島襄の旧邸宅があり「公開中」の看板があるので入ってみる。6月は火・木・土が一般公開とのこと。受付で新島八重に関する小冊子をいただく。中には入れないが外から室内を見ることができる。また、別館で新島襄と八重の手紙や写真などの展示も見ることができた。明治の世に私立大学を創設した人たちの情熱には本当に頭が下がる。
さらに御所を左にして北へと歩いて行くと廬山寺に着く。入口に「桔梗が咲き始めました」の看板がある。参観者は誰もいなかった。本堂前の中央に腰掛け、源氏庭を眺める。桔梗はほんの咲き始め。あと一週間もしたらもっと紫色で賑やかになりそうだ。白砂との対比で苔の緑が美しい。さわさわと木々が風に揺れる音、チュンチュンと雀たちの鳴き声がBGMである。時の経つのをしばし忘れ、とても爽やかな気持ちになる。神経質人間の紫式部(414話)も執筆の合間に庭を眺めていたのだろうか。
帰りには錦小路に寄る。外国人や修学旅行生やTV取材のクルーなどでごった返していたが、とても楽しい空間である。麩嘉で粟麩と麩饅頭をお土産に買って京都駅へ。2時間余りの旅だった。
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