神経質礼賛 1167.汗は生きるしるし
7月の上旬は雨の日が多くてうっとうしい反面、気温は低めで過ごしやすかった。薄い上着を羽織ってちょうどよいという日も多かった。それが、中旬に入って急に真夏のような天気になり、台風による湿気もあって、まだ体がついていけない感じがする。今年は海水温が高く、台風の当たり年。暑さも厳しそうだ。
通勤で前を通りかかる華陽院の掲示板が新しくなっていた。「この汗も 生くるしるしや ありがたし 鶴見照硯」とある。成田山新勝寺の管主だった方の句のようだ。鏡のような高層ビルのガラス面からの照り返しを正面から浴びながら駅に向かって歩く。年々、歩く速度が遅くなったなあ、と感じる。駅の階段を上りきると汗が噴き出す。先ほど見た掲示板の句を思い起こし、何はともあれ、こうして生きていて仕事に行けるのはつくづくありがたいことだと思う。
森田正馬先生の言われたように、暑さ・寒さは何とも仕方ない。誰にとっても同じこと。グチをこぼしてもどうにもならない。もちろん熱中症や脱水には注意して暑さを凌ぐ生活上の工夫をしていく必要はあるけれども、基本的には「あるがまま」。「暑い、暑い」とダラダラ過ごすのは感心しない。暑い日が続いていると自然に汗が出るようになって体が順応してくるのである。
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