神経質礼賛 1162.文化講演会
昨日は東静岡駅前グランシップで文化講演会があった。『精神科医が診る徳川家康の心』という題である。学会での発表や少人数での講演会や保健所主催のうつ病や統合失調症に関する講演会の経験はあるが、今回は有料の講演会、それも歴史分野の内容であり、後半はトークセッションなどという企画が予定されていて、プレッシャー大だった。人名・地名の読みに間違いがないか、心配になって確認する。Power Pointのスライドを見ながら話せばいい、というつもりで練習してみるとフリーズしそうで心配なところがある。結局、2日前から急遽、読み上げる原稿を作成し、当日の朝にやっと出来上がる。例によって緊張のため、腹の具合が怪しいが、どうにもならないものと諦める。
午後2時開始のところ、1時前には会場へ行って打ち合わせと簡単なリハーサルを行う。雨の中、多くの方々が来て下さった。勤務先の職員の方々も遠路はるばる応援に駆けつけて下さり、有難い。車椅子で来て下さった方もいて、本当に頭が下がる。発表原稿に沿って私が訥々と話す前半が終わり、後半は参加者の方々からの質問に答えるコーナー。司会の八木洋行編集長の突っ込みにどうにか対応する。
すべてが終わってから、グランシップの担当者から色紙を頼まれて、下手な字で書く。
あるがまま 家康公に あやからむ
家康公の人生を見ると、森田正馬先生が言われた、「境遇に柔順なれ」「己の性を尽くし 人の性を尽くし 物の性を尽くす」「あるがまま」そのものである。家康公と同じく神経質人間としては、それにあやかりたいものである。
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講演会のご成功おめでとうございます

そろそろテレビ出演も
投稿: たらふく | 2015年7月 6日 (月) 13時54分
たらふく様
コメントいただきありがとうございます。
テレビどころかラジオも不向きです(笑)。少しでも森田先生の教えをPRできる機会があれば、トライしますが。
投稿: 四分休符 | 2015年7月 6日 (月) 20時19分
ご参考までに
森田先生の昭和3年の著作「迷信と妄想」を
オークションで安く入手出来ました
ところがこの本は近代デジタルライブラリーで
一般公開されておりPC環境があればどこでも
全文閲覧可能でした
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1051057
投稿: たらふく | 2015年7月 7日 (火) 18時54分
コメントいただきありがとうございます。
そうですか。デジタルライブラリーで森田先生の御著書も読めるようになっていたのですね。森田先生の御著書は著作権が切れています。それゆえ、私も引用しているわけですが。
それでも、パソコンやタブレットで読むのと、本で読むのでは、やはり重みが違います。一回読んで終わり、というものならともかく、良書は座右に置きたいものです。
投稿: 四分休符 | 2015年7月 7日 (火) 21時08分
文化講演会のご成功、よかったです。きっと上手くいく、と確信していましたが。
「番外 講演会の様子」を拝見致しました。先生、知的で、とても優しそうなお顔でいらっしゃる(お世辞じゃありません)!
投稿: nonboo | 2015年7月11日 (土) 21時49分
nonboo様
コメントいただきありがとうございます。
冷汗をいっぱいかくだろうと思い、スポーツドリンクを持って行って大正解でした(笑)。これぞ「備えあれば憂いなし」です。
投稿: 四分休符 | 2015年7月12日 (日) 08時12分