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2015年7月17日 (金)

神経質礼賛 1166.ガマの穂

 農家の人に沢山もらったから、と叔母が母にガマの穂を持ってきてくれた。私は近くで見るのは初めてである。触ってみると茶色の穂の部分は硬い。穂の部分は重量があるから、花瓶に入れても不安定で花瓶ごと倒れてしまう。もらった翌日には柔らかくなってきていた。ボロボロになってしまう、という話もあるので、結局、処分することになってしまった。やはり、こういうものは水辺の自然の中で見て楽しむものなのだろう。

 ガマの穂で思いつくのは、因幡の白兎伝説である。大国主命が毛をむしり取られて泣いていた白兎にガマの穂の綿(花粉)を体につけるように勧めたところ早く治ったという話だ。ガマの穂の黄色い花粉には止血・収斂作用があるという。綿で傷口を保護することもできるわけだから、実に理にかなった治療法である。神話の作られた昔から、経験的に人々は身近にある植物の持つ薬理作用を利用してきたのである。多分、初めて使った人は恐る恐るやってみて、効果があるということで広まったのだろう。他にも、ガマの花粉を内服して利尿剤として用いたり、穂を乾燥させたものを蚊取り線香として用いたり、綿として利用したり、といった使い方もあったそうである。

 現代ではガマの穂を何かに利用するということはなくなっている。しかしながら、周囲をよく観察して利用できるものは上手に工夫して生かしていくことは、私たち神経質人間にとっては「物の性(しょう)を尽くす」であり、とても重要なことである。

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コメント

わたくしの住んでるところは「蒲生」といいます。
文字通りがまの生える土地だったようです。
江戸時代には天領で良いコメが取れたようですが
いまはほとんど宅地化されています。

液状化がこわいところですshock

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 宅地化されていても、元々水に恵まれ肥沃な土地ということは、緑も多くて暮らしやすいところと想像します。それにしても、蒲が残っているところは、ほとんどないでしょうね。

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