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2015年8月17日 (月)

神経質礼賛 1176.神経質力士の誕生

 8月12日付読売新聞夕刊に大相撲の新十両昇進を決めた「一風変わった性格の」力士として元学生横綱だった正代(しょうだい)についての記事があった。とても緊張しやすい性格であり、記者会見の際に師匠の時津風親方からは「マイナス思考で、弱気」と言われて身を縮めていたという。最初は教師への道を目指すも教育実習で失敗、就職活動も挫折して、角界に入ったという変わり種だそうである。そうした話からは、どうやら神経質性格であろうと思われる。

 いろいろなスポーツの中で神経質性格が向いているのは卓球やテニスのようにネットを挟んだ競技、陸上ではマラソンなどの長距離走だろうと思う。一方、神経質が不向きと考えられるのは、直接人とぶつかり合って強く自己主張するサッカー、バスケットあたり。格闘技は概して苦手な分野だと思う。

 大相撲の世界は10年前、20年前とは雰囲気が変わってきている。皆がそうではないけれども、ボクシングのような張り手を連発して相手の顔を流血させるとか、すでに勝負がついてから「どうだ」とばかりさらに攻撃してダメージを与える、というモンゴル出身横綱の行動が目に付く。大相撲は、古代の見せ物・相手が死ぬまで戦う拳闘ではない。髷を結うのも武士道精神に恥じない相撲を取るためであり、ただ勝てばいいというものではなく品格が必要だ。そういう意味では、対戦相手や周囲に気を配る神経質な力士もいて良いのではないだろうか。現在は引退して親方になっている高見盛さんが小心な神経質性格の人であり、その気弱で控えめな発言、緊張しながら自分を奮い立たせる奇妙な儀式のために、かえって人気を博した。弱くて強いのが神経質である。正代さんも横綱や大関は無理としても、味のある力士として、ぜひ活躍して欲しいと思う。

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コメント

 正代さんは確かに神経質な人のようですね。「マイナス思考で、弱気」との親方評に身を縮めていたというあたり、ドキっとしました。ネットで7月30日の日刊スポーツの彼の会見の記事を見たら、テレビカメラが苦手で、「緊張して、昨日の夜から寝付きが悪かった」とのこと。また、十両で対戦してみたい力士を聞かれて、「全然ない。できればみんな当たりたくない」と即答し、親方に「バカじゃないの?」と言われたみたいです。不器用なくらい正直な人柄に、私は親近感を持ちました。厳しい勝負の世界では苦労するかもしれないけれど、頑張ってほしいですね。私も応援したいと思います。
 
草原に坐して色なき風の中 nonboo

nonboo様

 コメントいただきありがとうございます。また、日刊スポーツの記事の紹介ありがとうございました。

 正代さん、大学時代にアマチュア横綱の座をあの人気の遠藤と争って敗れているようです。でも、神経質は本質的には負けず嫌いですから、弱気な発言をしながらも、内心「オレはこんなものではないぞ」と思っているはずです。力士として活躍し、いずれ親方として神経質な弟子を育ててくれたらなあ、と思っています。

nonboo様

 素敵な俳句を紹介していただきありがとうございます。

 酷暑もようやく収まってきて、広々とした草原に坐して風に身を任せたい季節になってきました。「色なき」という表現が実にいいですね。あるがまま、そのものという感を受けました。

2016年の初場所、正代さん、立派でしたね。10勝5敗、敢闘賞に輝く。勝てば敢闘賞というプレッシャーのもとで!

nonboo様

 コメントいただきありがとうございます。

 この記事で紹介後、正代さんは十両で着実に勝ち星を挙げて昇進、今回は新入幕の幕内力士としての土俵でした。数日前に勝ち越したという新聞記事を見てうれしくなりました。10勝という成績は立派です。これからが楽しみです。
 今日は、琴奨菊が10年ぶりに日本人力士優勝を成し遂げてくれましたね。

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