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2015年8月24日 (月)

神経質礼賛 1178.朝顔や

 月に一回、土・日・月と3泊連続当直のパターンが発生する。院内に缶詰で一歩も外に出られない。もっとも最近はインターネットが使えるようになって便利になった。昔の研修医時代は携帯電話がなかったし、医局(医師室)からは外線電話が掛けられない病院も少なくなかったから、家族との連絡が不便だった。それを思えば雲泥の差である。

日曜日の日直当直では普段よりじっくり新聞を読む。昨日の読売新聞日曜版一面の名言巡礼は大きな朝顔の写真とともに「朝顔や釣瓶とられてもらひ水」という千代女の俳句があった。これを見て、オヤ、と思う。確か「朝顔に・・・」じゃなかったかなと。記事を読んでみると、千代女の地元・石川県白山市(旧・松任市)では直筆の掛け軸に準じて「朝顔や」なのだそうだ。広く流布している「に」だと前後の関係が明瞭になる反面、説明的になってしまう。切れ字の「や」ならば朝顔が鮮明に浮かび、句として整う、という説明があった。なるほど、たった一字の違いでずいぶん印象が異なってくるものである。つくづく俳句は神経質の仕事だなあと思う。千代女自身は最初「朝顔に」と詠み、後年になって「朝顔や」に詠み直したらしい。

朝顔というと小学生の頃、学校や家で植えたものである。だから夏休み・真夏のイメージが強いが、俳句の世界では秋の季語だ。病院の中庭には森田療法の患者さんたちが植えた朝顔が咲いている。そろそろ涼しい朝が期待できそうである。

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コメント

 土、日、月と3連続の当直!? 勤務医が激務なのはよく聞きますが、それは凄すぎます。他に普通の当直もちょくちょくある訳でしょうから。当直を手伝ってもらうためアルバイト医師を雇うということはしていないのでしょうか、あるいはしてても間に合わないのでしょうか。先生、どうかご自愛下さい。
 久しぶりの俳人シリーズですね!そうですか、やっぱり「俳句は神経質の仕事」ですか。同感です。よし、頑張らなくては。私に朝顔の句はまだないので、今秋は作りたいと思います。秋の季語で意外なのをもうひとつ。西瓜。これは私がつい最近夏の季語ではないことに気付いたものです(汗)。また、せっかく褒めていただいたのに言ってしまうのはもったいないのですが、先日の<草原に坐して色なき風の中 nonboo>の「色なき」は私の手柄ではないのです・・。「色なき風」は秋の季語です。それでも、この句、わるくないと思っています。
 先月、私の最も好きな俳人が臨席する句会があって参加したのですが、その俳人の選に私の句が入り、名乗りをあげることができました。その句はまだ発表されていないので、ここで聞いて頂けないのが残念ですが。

子をあやす母のささやき星月夜   nonboo

nonboo様

 コメントいただきありがとうございます。

 不勉強でどうもすみませんでした。「色なき風」が秋の季語だとは全く知りませんでした。しかしながら、草原の風の中に身を任せて秋の草原や風と一体になって無我の状態になっている、という様子が感じ取れる名句だと思います。
 「子をあやす」の句もお子さんに対する愛情がにじみ出ていてほのぼのとしたシアワセ感が伝わってきます。
 また、神経質俳句を御紹介いただければと思います。

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