神経質礼賛 1175.アイドリングストップ(2)
以前にアイドリングストップについて書いたことがある(88話)。かれこれ10年近く前、路線バスが信号停止時にアイドリングストップをするようになった頃のことだ。子供たちと一緒に乗ったバスが信号で止まり、運転手さんが完全にエンジンを止めてしまったため、車内の運賃表示や次のバス停表示がリセットされてしまい、運転手さんが慌てていた場面を見て、記事に書いた。その後は運転手さんたちも慣れたのか、バスも改良されたのか、そのようなトラブルを見ることはなくなった。
最近の自動車は燃費のデータを良くするために停車時に自動的にアイドリングストップするようになっている。先日買い替えた我が家の車も同様である。確かにアイドリングストップは燃費向上、排気ガス削減に効果があるだろう。その反面、バッテリーに大きな負担をかけるという問題点がある。市街地の生活道路は一方通行が多く、30mから50mごとに交差点で一時停止である。何度も何度も一時停止のたびにエンジンが止まり、ブレーキペダルから足を離すとイグニッション音とともにエンジン始動となる。普段、妻が実家に行くのと買物に使うだけでは走行距離が少なく、前の車は点検のたびに「もっと走らせないとバッテリーが痛みますよ」と言われていた。突然のバッテリー上がりで困ったことも一度あった。さらにアイドリングストップしていたのではバッテリー上がりのリスクも高まる。結局、解除ボタンを押してアイドリングストップを外す設定にして運転している。
この時期、お盆休みに車で遠出している方も多いだろう。この暑さだからエアコンもフル回転だ。バッテリーもお疲れである。渋滞のため、アイドリングストップを繰り返していると、バッテリーが突然ダウンする心配がある。そうなったら一大事だ。ガソリンの残量に注意しながら、バッテリーの負担にも気を配って、楽しい旅にしていただきたいと思う。
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