神経質礼賛 1188.おはぎ
今、シルバーウイークの連休中である。秋分の日が水曜日で9月の第3月曜日・敬老の日との間の火曜日も休日で4連休になるこのパターンは現行法のままだと次回は11年後の2026年だそうである。
連休の前半、弟が車で帰省していて、今日はこれから一緒に墓参りに行く予定だ。昨日は母を連れて旧実家へ行った。私が毎週1-2回歩いて行って、少しずつ片付けている。今回は母に、捨てる物と運ぶ物の見当をつけてもらうはずだったが、やはりあれもこれも持っていくと言い出して、収拾がつかなくなった。気持ちはよくわかるけれども、「買った時高かった」「まだ使っていない」と言っても今後使う見込みがない物ではゴミと同じである。「見切り千両」なのである。神経質人間は細かい所にこだわって「木を見て森を見ず」になりやすく、全体をよく見てバランスを考える必要がある。母がどうしても持っていくという古着や古い書籍類を車に積み込み、仏壇に供えるように庭に咲いている彼岸花を切って持って行く。
午後1時頃になっていたので、どこか蕎麦屋で昼食にしようということになった。時々食べに行く蕎麦屋へ行ってみると、入店待ちの人たちが並んでいたのであきらめる。家に戻る途中、今まで入ったことのない蕎麦屋を見つける。TVのローカル番組で紹介されたことのある、夫婦でやっている店で、そこに入ってみる。私は鳥汁そば、弟は冷やしたぬきそば、母はもりそばを注文する。鳥汁は鶏肉だけでなくつくねも入っていた。美味しく蕎麦を食べていると、女将さんが「今、ちょうど開店4周年なので、蕎麦粉入りのおはぎか蕎麦味噌をお土産に差し上げています」と言う。母と私はおはぎを、弟は蕎麦味噌をもらう。
自宅に帰ると、妻が遅い昼食を食べ終えたところだった。おはぎを渡すと、「もう少し何か食べたかったからちょうどよかった」と。まさに棚からぼた餅である。小豆あん・きな粉が1個ずつ入っていた。
ぼたもちについては767話に、春がぼたもち、秋がおはぎ、と書いたけれども、実は地方によってはその違いに差があるらしい。小豆あんをぼたもち・きな粉をおはぎ、と呼ぶ地方や、こしあんをぼたもち・粒あんをおはぎ(その逆もあり)、と呼ぶ地方や、大きな物をぼたもち・小さい物をおはぎ、と呼ぶ地方もあるそうで、なかなか面白い。
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コメント
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捨てるものの取捨は難しいですよね。
片付けで世界的有名人になった女性は
「大事な思い出のものにはありがとうと言って
抱きしめて捨てる」と言ってました。
これに共感する人はとても多く世界中に広まったそうです。
後楽園の近くに住んでいましたが、ついに再開発で立ち退くことになりました。
22年前に入ったときは赤帽で3万で済んだ引越が、
その後たいしたものも買い足していないのに、処分と移動で30万近くかかります。
精神的にも、ものすごい負担になっております
投稿: たらふく | 2015年9月22日 (火) 23時36分
たらふく様
コメントいただきありがとうございます。
物を捨てるということには精神的エネルギーを消費しますね。さらには、ゴミ処理の有料化が進み、経済的負担も無視できません。
長年住み慣れた土地を離れるのはつらいですね。それも御自分の意思ではなく、再開発の立ち退きとあっては、なおさらのことです。御心情、お察しします。
投稿: 四分休符 | 2015年9月23日 (水) 08時33分