神経質礼賛 1204.ペットに要注意の食品
私たちの周りには甘味料としてキシリトールを使った食品がある。虫歯予防のガムなどの菓子、低カロリーを売り物にした飲料などである。私もキシリトール入りのガムやのど飴を時々買っている。キシリトールはもともと北欧の白樺から抽出された天然甘味料だった。口の中に入れると独特のヒンヤリ感がある。私たちが摂取した場合には、血糖値が急に上昇したり、それに反応してインスリンが急上昇したりすることはない。多量に摂取すると便が緩くなるが、大きな問題は起きない。
ところが、最近、キシリトールが入った食品を摂取したイヌが死亡する事故がアメリカで次々と報告され、ニュースで話題になっている。イヌがキシリトールを摂取するとインスリンが多量に分泌されてしまうのだそうで、そうなると、一過性には低血糖をきたす恐れがあり、長期的には肝障害をきたす恐れもあるという。
また、イヌ・ネコ・ウサギに与えない方がよい食品に、タマネギ・ニンニク・ニラなどのネギ科の野菜がある。いわゆるタマネギ中毒では含まれる成分のために溶血性貧血を起こし、ひどければカリウムが上昇して死に至ることもあるという。他にも多くの動物によくない食品としてチョコレートがある。ヒトと異なり、チョコレートに含まれるテオブロミンという成分を代謝できないため中毒が起きるそうである。
人間とペットの距離が縮まり、人間と同じ物を与えたいということもあろうが、ヒトと他の動物には違いがある。何でも与えてよいというわけにはいかない。室内で飼っているペットが放置しておいたキシリトール入りの菓子や飲料、あるいはチョコレートを誤食することもあり得る。ペットを飼っている人はもちろん、ペットのいるお宅を訪問する時には、ちょっと注意した方がよいだろう。
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うちには猫がおりまして、たまねぎは要注意です。
あと鳥や豚の骨も命に関わる場合があるそうです。
犬などは大好物なのにうまく消化、排出できず、危険だそうです。
それと花が意外に怖いです。ゆりも命に関わりますね。
投稿: たらふく | 2015年11月14日 (土) 11時24分
たらふく様
コメントいただきありがとうございます。
ペットが誤食すると危険なものは意外とあるものですね。神経質を生かして予防したいですね。
投稿: 四分休符 | 2015年11月14日 (土) 17時44分