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2015年11月15日 (日)

神経質礼賛 1205.琳派展

 週末、京都へ日帰りで行ってきた。全くの観光目的で出かけるのは3年前に奈良(845846)へ行って以来である。一番の目的は京都国立博物館で開催されている「琳派 京を彩る」という展覧会である。そして近くの秀吉・家康関連の寺社を回ろうという神経質らしい欲張った計画だった。

いつもの通勤よりも20分早く家を出て新幹線に乗り、8時前には京都駅に着いた。博物館の開館は9時半なので、その前に、まず豊国神社と方広寺境内を散策する。豊国神社の立派な国宝の唐門を見てから方広寺の敷地に入るとすぐに例の鐘があった。大坂の陣の発火点となった鐘である。鐘突き棒が当たる部分の左上の方に、「国家安康」「君臣豊楽」の文字がある。よく歴史書や歴史の教科書で写真を見ると、その部分を強調した白文字になっていて周囲を白線で囲ってあるが、まさか現物がそうなっていたとは知らなかった。その後は、淀殿が父・浅井長政の供養のために建立し、後に秀忠・お江夫妻が再建した養源院に入る。9時に一番乗りである。本格的な紅葉にはちょっと早かったが境内の楓が美しい。入口を飾る俵屋宗達筆の唐獅子の杉戸絵は琳派展に出展されていてレプリカながら照明を消してほのかな外光で見ると、参拝した当時の大名の気分である。その裏側には麒麟が描かれている。奥の同じく宗達筆の白象図が歓迎の挨拶をしてくれる感じだ。見上げれば、関ヶ原の戦の直前に伏見城をわずかな将兵で守り石田三成の大軍に攻められて自刃した鳥居元忠らの霊を弔うための血天井がある。お寺の人が長い棒で「ここが元忠公の頭、足の跡」と解説してくれた。片足が曲がっているのは鉄砲傷で片足が不自由だったからだという。お市の方から娘の淀殿さらにお江に伝えられた品もあって戦国から江戸初期の歴史を肌で感じた。

国立博物館には開館時刻を少し過ぎて入る。ほとんど待たずに入れたが、開館前から並んでいた人たちがすでに入っていたので、会場は混んでいた。本阿弥光悦・俵屋宗達・尾形光琳・尾形乾山らの名品が並ぶ。先刻養源院でレプリカを見た唐獅子杉戸絵の本物もある。最大の見物は宗達筆の国宝・風神雷神屏風、同じテーマの重文・光琳筆、江戸琳派の酒井抱一筆の屏風を一室に集めて展示したところだった。微妙な違いにそれぞれの個性が出ていて面白い。3人の間に直接の師弟関係はなく、年代も100年ほどずつズレているが、作品に共感してそれから学び取り、自分の個性を加えていったのである。

この日の午後は二年坂・三年坂を通って秀吉の妻・ねね(おね)が晩年を過ごした圓徳院を訪ねた。ねねは道を隔てた高台寺に通い、秀吉を供養し、豊臣家の行く末を見守ったという。ねねは秀吉の養子となった武将たちの世話をよくしていて大きな影響を与えた。徳川二代将軍秀忠もそのうちの一人だった。彼女は陰で日本史を動かした偉大な女性だったとも言えよう。彼女が日常眺めて過ごしたという圓徳院の庭は紅葉が始まったところで美しかった。圓徳院の拝観出口は入口とは反対側にある。ちょっと方向がわからなくなってウロウロしてしまったがそれもまた楽しかった。八坂の塔近くの「文の助茶屋」本店で白玉ぜんざいを食べて一休みした後、歩いて京都駅へと向かった。

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コメント

先生のお写真が拝めます。ということは奥様と一緒に行かれたのでしょうか。休日を大変有意義に使われていらっしゃいます。静岡から京都というのは、東京から日光ぐらいの距離感でございましょうかhappy01

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 鋭い推理力ですね(笑)。静岡・京都間は約333kmでして東京・日光間よりは距離があります。今頃日光は紅葉真っ盛りでしょうね。現在の新幹線のダイヤは完全に「のぞみ」中心になっていて、静岡にはその「のぞみ」が一台も停車しないのが残念です。

奥様と京都へデートとは、なんとなんと素敵なことでしょう。お天気も良さそうで、よかったですね。京都は、修学旅行や、大好きな東京のお不動様が修繕のために国立博物間におられる間会いにいったことがあるだけです。今のところ、京都行きは夢ですが、いつの日かゆっくりと行けたらな、と思います。

nonboo様

 コメントいただきありがとうございます。

 時々パラパラ小雨が降り、北風が少々冷たかったですが、傘はささずに一日過ごせてラッキーでした。できれば年1回行きたいところですが、何年に1回、それも日帰りがやっとです(笑)。

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