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2015年12月 7日 (月)

神経質礼賛 1213.生誕百五十周年の作曲家

 今年生誕百五十年にあたる作曲家ということでシベリウス(1865-1957)とデュカス(1865-1935)に関する音楽番組を見た。私の目から見るとどちらも神経質傾向を持った作曲家である。

 シベリウスについてはすでに157話に紹介している。当時ロシアに支配されていたフィンランドの人々にとって独立の応援歌とも言える「フィンランディア」など祖国にちなんだ交響詩やヴァイオリン協奏曲や7曲の交響曲の作曲家として有名である。元はヴァイオリニストを目指していたが人前でひどく緊張する「あがり症」だったため諦め、作曲家に転向している。完全主義的な面もあって、せっかく書き上げた大曲を焼却してしまうこともあったという。

 デュカスの名前は知らなくても交響詩「魔法使いの弟子」は御存知の方も多いと思う。この曲は後にディズニーのアニメ映画「ファンタジア」に使われて有名になった。映画ではミッキーマウス扮する魔法使いの弟子が師匠の留守中に頼まれた水汲みが面倒で魔法を使ったところ、箒がどんどん水を汲み続けて水浸しになったが、止める呪文がわからず、ついには溺れそうになる。そこに師匠が帰ってきてたちまち元に戻り叱られる、という話である。曲と画面が実にマッチしていて強く印象に残る。この話の原作は何とゲーテだが、元ネタは古代ギリシャの話らしい。和尚さんの留守に小僧さんが悪さをして大失敗するような話は日本にもあるから、万国共通なのかもしれない。デュカスの他の作品は私も聞いたことがない。デュカスは極度の完全主義者であり、1曲作るのに1年位かけていて、さらに多くの曲を廃棄していたため、今日残っているのは二十曲ばかりと言われる。それでも、その完全欲を駆使して魔法使いの弟子という長く愛される作品を作り、名を残したのは、神経質のおかげなのかもしれない。

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コメント

 クラシックで持っているのはモーツァルトぐらいかと思いこんでいましたが、私のCDケースには他のも少しあるという事に最近気づいて、時々聴いています。特に、カラヤンが指揮したベルリン・フィルハーモニー管絃楽団による交響詩モルダウにじんときます。中学校の合唱コンクールで、「ボヘミアの川よモルダウよ~」と歌った思い出もあるからですが。
 それと、今年は『第九』を聴きに行きます!楽しみ!!

nonboo様

 コメントいただきありがとうございます。

 クラシックを聴かないという方でもCMやBGMなどで知らないうちに名曲を聞いていることは多いものです。「モルダウ」もよく用いられる、日本人好みの曲の一つです。
 今年は「第九」のコンサートで〆とは素敵ですね。最後の合唱部分はもちろんすばらしいですが、その前の楽章も私は大好きです。お楽しみください。

「魔法使いの弟子」が交響詩だったとは想像もしませんでしたshock
 四分先生ご縁の早大グランド坂下あたりにその名をつけたレストランがあるのです。
 洒落た名前だなと思って一度で覚えましたが、そういうゆかりは全く存じませんでした。
 先生は理工学部でしたから、こっちまではいらっしゃらなかったかもしれませんhappy01

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 グランド坂近くの「魔法使いの弟子」は割と新しい店だと思います。本店は江古田のM音大近くにあります(通称「まほでし」)。私の妻が音大生の時によく食べに行っていたようです。妻が昨年行ったら今も営業していて、当時と同様に代々M音大の子がバイトで働いているそうです。
 

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