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2015年12月11日 (金)

神経質礼賛 1214.音声誘導装置

 弟から、彼の家の近くの新京成の無人駅に音声誘導装置が設置されたとの写真付メールをもらった。小鳥のさえずり音で通路を知らせる装置である。この駅では昨年5月、視覚障害のある義妹が転落して列車にはねられ亡くなるという事故があった。それを知った視覚障害のある方々が声を上げ、安全対策の強化を鉄道会社に求めたが、なかなか動いてくれなかった。毎日新聞がこの問題を取り上げてホームドア設置を求める記事を書き、地元の県会議員さんもホームドア設置を求めて粘り強く鉄道会社に働きかけてくれて、ようやく会社側も重い腰を少し上げた。安全性の高いホームドアではなく音声誘導装置のみだが、それでも視覚障害のある方々にとって一助にはなる。バラ園の墓地に眠る義妹もきっと喜んでくれると思う。もっとも、これで終わりではなく、さらなる安全策を講じて欲しいと思う。

 安全対策のハードウエアをただ用意すればよいわけではない。昨年の事故があった時にはホームの監視カメラは故障していて何の役にも立たなかったという。その対策が本来の効果を発揮できるように普段から気配りしていく必要がある。私たちも点字ブロックの上に物を置いたり駐輪したり、点字案内板に物を立てかけたり、といった神経質の足りない行動は厳に慎みたい。人が便利なように周囲に気を配っていくのが森田正馬先生の教えであり神経質の本道である。

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コメント

「無人駅」なるものがあること自体おかしいのに
義妹さんが亡くなる大事故があって
安全性に大穴があるのが明らかになったのに
全くひどい話ですね。
作動してない監視カメラに誰も気付かなかったというのは
誰もモニターしていなかったってことの証明以外の
何物でもないですね
今年は温かみのある冬でうちでもバラがまだ咲いています

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 やはり機械任せではいけません。最後は「人」が大切なのだと思います。そして、事故を恐れて細心の気配りをする神経質が必要です。

 今日は台風のような風雨でしたね。朝の通勤ではズブ濡れになりました。でも昼の気温は24℃。12月中旬に信じられない暖かさです。バラの花が残っているのもうなずけます。

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