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2016年1月25日 (月)

神経質礼賛 1229.「ワンポイント森田」始動

 今月から病院のデイケアに私が登場することになった。「生活に役立つワンポイント森田」と題して、生活の中での困った場面について参加者と討論し、それについて森田療法的な視点での解決法を提示して、さらに議論を深めていく、という企画である。参加者の方々は森田療法が本来適応となる神経症ではなく、統合失調症や感情障害やパーソナリティ障害など多岐にわたる。森田療法は神経質の人にはよりシャープに効くが、そうでない人に対しても幅広く役立つ部分を持っている。そこに着目して、森田療法的アプローチが問題解決の選択肢の一つになる、ということを話していく予定だ。それが参加者さんたちの生活の中で、ワンポイントリリーフ投手のようにピンチの場面で活躍し、さらにはロングリリーフ、うまくすると先発完投投手になってくれることも期待している。月1回の登板なので、私自身もワンポイントのリリーフ投手みたいなものである。


  浜松医大では、大原健士郎教授の時代、森田療法がすべての入院患者さんたちの治療のベースになっていた。神経症でなくても、その人の病状に応じて臨機応変に活用していくというものであり、「ネオ森田」と呼ばれていた。もっとも、教室員たちはそれを十分に理解しきれていない面があり、統合失調症の人に森田なんて無理だろう、というように考えている医師が多かったし、森田療法担当の私ですら、理解が不十分だったと反省している。森田療法は「かくあるべし」と石頭で決めつけていたのである。森田正馬先生が「人を見て法を説け」とよく言われていたように、純粋な神経質に近い神経症の人にはより原法に近い森田療法を行い、そうでない人には利用できる部分を選んで森田療法を活用していけばいいのである。


 先週の金曜日の第
1回では、緊張して困る場面について討論した。やはり想定した通り、試験や試合や何かの発表前に緊張して困るという意見が多く出た。診察の時に緊張して思ったことが言えない、という意見もあった。パトカーが近づいてくると緊張する、という人がいたが、確かに警察官が自分の方にやってくると、別に悪いことをしたわけでもないのに緊張するものである。そして、緊張への対処法としては、呼吸を整えるとか自律訓練法をするとか音楽でリラックスするのがよい、というような意見が出た。意外なことに、3、4人の人からは緊張するのは仕方がないから、その時やることに集中していく、という森田療法的アプローチに近い意見も出ていた。やはり、森田療法的アプローチは、従来考えられていたよりも幅広い適応を持っていると思う。

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コメント

ネオ森田は実際にかなり効果がある治療アプローチと思います.統合失調症であることと統合失調症を悩むとは異なる次元の問題だからです.

鈴木康夫先生

 コメントいただきありがとうございます。

 森田正馬先生の教えは神経症だけでなく、悩める多くの人々にとって助けになるものと考えております。

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