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2016年3月 7日 (月)

神経質礼賛 1243.春のマラソン

 昨日は午後から雨という天気予報だったので、早目に買物を済ませようと、歩いて少し遠くのスーパーに向かった。外堀通りは車の通行が止められ、多くの警備員が道に並んでいる。そのうち、ブラスバンドがコンバット・マーチを演奏しているのが聞こえてきた。そうか、静岡マラソンの日だった。内堀通りの方から大勢の人たちが切れ間なく外堀通りに流れ込んでくる。色とりどりのランニングウエアを着た人たちの背中を見ていると、何となく自分の歩きも速くなる。1km位の間、ランナーたちと同じルートを歩いて行く。給水所ではボランティアの人たちが飲物を配り、ランナーたちが投げ捨てた紙コップを片付けている。広い幹線道に出たが、ここも交通規制をしていて、車は見当たらず、警官が大勢出ている。30分ほどで買物を終えて逆コースを戻る。もうランナーは皆通り過ぎた後であり、一人も見かけない。給水所も店じまいの作業をしている。そのうち、「交通規制解除」の知らせが伝わり、だんだん車が通り始めた。この大会の参加者は12千人とのことだった。小さな街ながら、こんなに走ることを楽しみにしている人たちがいたのだと改めて驚く。タイムを競う選手たちと違って、市民ランナーの多くは、ゴールまで走り抜く達成感を楽しんでいるのだと思う。大会は普段と違い、車を気にすることもなく、沿道の景色を見ながら、声援を受けながら走れる、まさに「ハレ」の日であろう。走り終わって飲む一杯の水は何よりもおいしいことだろう。

 長い道のりを走るマラソンでも高い山に登る登山でも、一歩一歩の積み重ねである。私たちの日常生活でやらなければならない仕事も同様である。面倒だなあ、嫌だなあ、と思って手足を止めると、ますます面倒で嫌になってくる。特に神経質人間は手間や時間を計算してしまうから、スタートが遅れやすい。気分はそのままに、とりあえず手を付けてみる。そして少しずつ進めていけばいつかは片付いている。一つの仕事をやり遂げれば、たとえ小さくても達成感が得られ、気分も後からついてくる。そして、次々と仕事にとりかかっていけば、充実した一日が過ごせているのである。

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