神経質礼賛 1246.野球賭博
プロ野球読売巨人軍の選手たちが野球賭博に関わっていたことが次々と明るみに出て問題となっている。野球賭博に関わったら球界を追放され選手生命を絶たれることは知っているはずだが、どうして賭博に手を染めたのだろうか。賭けていたのは高校野球・プロ野球・大リーグの試合で、単純な勝敗だけでなく何点差で勝つかによって賭けの勝敗や配当が変わるという巧妙で複雑な(賭ける人にとっては面白い?)仕組みのためにハマってしまったのではないか、という話もある。
さらには野球賭博だけでなく、選手たちでお金を出し合って、試合に勝つと試合前の円陣で声を出す選手がそのお金を受け取るというような習慣が、長年にわたり読売や阪神などの球団で行われていたことが報道され、物議をかもしている。
私が最初の大学を卒業して入った会社でも高校野球にお金を賭ける人たちがいた。普段から麻雀をやっている人たちが中心になっていて、「君もどう?」と言われたが「自分はちょっと・・・」と言葉を濁して加わらなかった。新入社員のくせに付き合いが悪い奴・面白くない奴だと思われたことだろう。その麻雀グループの人たちはずっと会社に残り出世していったと聞く。それに加わらない人の多くは仕事のスキル向上を図り、いろいろ資格を取って、大手メーカーに転職したり、自分でソフトウエアの会社を起業したりした。
何事にも慎重で小心な神経質人間はギャンブルに手を染める可能性は低い。しかしながら、ちょっとした好奇心や付き合いで手を染めて、たまたま当たりを取ったりするとその快感が忘れられず、深みにハマってしまう危険性がある。麻薬と同様である。神経質、危うきに近寄らず、がよい。
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