神経質礼賛 1256.熊本大地震
4月14日以降、熊本県から大分県で繰り返し起きている大地震により多数の死傷者が出ている。倒壊したのは古い建物ばかりでなく、比較的新しい学生アパートまでもが1階部分が潰れてしまった。学生さんの犠牲者が出て、駆けつけた親御さんのお気持ちを察するといたたまれない。崩れた民家から赤ちゃんが無傷で救出された場面には感動した。山がザックリとえぐれるように崩れている写真を見ると、自然の力の恐ろしさを痛感する。もしその場に居合わせたらどうだろうかと思うと身震いを感じる。まだ大きな余震が続いていて危険なため、現場での救助や援助物資搬入もままならない状況である。何とか早く余震が収まって、本格的な救援が始まってほしいと祈るばかりである。
地震で文化財の被害も相次いでいる。敵の攻撃を何重にも防御し、水の確保も万全な、難攻不落の熊本城も今回の地震にはかなわなかった。心配性で意外と神経質な加藤清正公(843話)にも想定外のことだった。
今回の地震では活断層上の部分に極めて大きな被害が出ている。最近は原子力発電所の近くに活断層がないかどうかが議論されたり、小学校の校舎を建てる際にも活断層上を避ける工夫がされたりしている。活断層の所在位置は自治体のホームページで知ることができるので、自分が住んでいる場所や勤務先や学校の周辺はどうだろうかとそれを見て知っておいて損はない。いざという時に自分や家族の身の安全につながる可能性がある。
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