神経質礼賛 1295.雨の音で跳ね起きる
今朝は午前4時前、パラパラという雨の音で目が覚めた。これはいけない。昨夜は風呂上りに洗濯してバスタオルやズボンなどの大物は室内に干しきれないから、ベランダに干してしまっていたのだ。このところ雨が降らないので油断していた。がばっと跳ね起きてあわてて取り込む。さほど濡れずに済んだ。
私は寝ていても洗濯物を気にしている神経質な小心者である。ふと、1245話に紹介した『鈴木知準診療所における入院森田療法』を思い出して可笑しくなった。鈴木知準先生のところに入院していた修養生たちは、日当たりや風などの状態を勘案して、植木鉢をその植物の種類に応じて最適の状態が保てるように、一日のうちで何度か移動させ、さらに夜中でも大雨が降ってきたら飛び起きて取り込む、というようなことが書かれていた。私も修養生のようなものだなあ、と思う。
何でもない日常生活すべてが神経質を生かす場でもあるのだ。そして、森田先生の言われた「我々は自分が神経質に生まれたという素質に対して、感謝すべきであろうと思われます」(白揚社:森田正馬全集第5巻 p.139)という言葉の通りである。
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