神経質礼賛 1322.出世の街・浜松
昨日は医大同期の同窓会があって、午前の仕事を終えてから浜松へ行った。時間があったのでバスで浜松医大へ行ってみる。20年前とはバスの路線も変わっていて、当時3路線あったのが1路線だけになっていた。浜松駅から片道約40分。大学周辺の山は削られて住宅地になり、店が増えていて隔世の感がある。看護学科ができて、新しい建物ができている。ちょうど医大祭という学園祭をやっていて講義を受けていた棟に入ることができた。ここは古いままである。図書館はカードがないと入れなくなっていた。医大の裏側に道を降りていくと、ここの雰囲気は全く変わっていない。森林の中を歩いているような感じである。鹿の目撃情報があったと最近のTVニュースで言っていたことを思い出す。そして坂を下りた所に立ち並ぶ医大宿舎(官舎)は昔のままである。大学助手の時代、3年間ここに住んだ。すでにかなりボロボロだった。今でも外壁塗装などの改修された様子はなくそのまま使われているようである。
帰りのバスは途中の浜松城公園入口で下車した。『家康その一言』に載せる写真を撮るために一昨年訪れた浜松東照宮に立ち寄ってみる。新しい二つの像が立っていた。左側は徳川家康像、右側は少年時代の豊臣秀吉の像である。真ん中には出世の街浜松と書かれた台があって、その上に立って写真が撮れる仕掛けである。目立たない小さな神社ながらここは隠れたパワースポットである(902話)。浜松城の前身・曳馬城はこの地にあり、少年時代の秀吉・日吉丸がここで寝起きし、家康も浜松では最初はこの地に住んだ。そして途方もない出世を遂げているのである。ここで写真を撮ってもらったら縁起が良さそうだなあ、と思いながら賽銭を投じて一礼し、出世と全く無縁の男は去っていくのだった。
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