神経質礼賛 1325.クリーム豆腐
先週、NHKの番組「ガッテン」ではスーパーで買った100円の豆腐が高級豆腐のようにおいしくなる方法を紹介していた。普通の絹ごし豆腐の水を切ってフードプロセッサに入れ30秒ほど回してクリーム状にするだけで、旨みと甘味が出ておいしくなるのだという。しかも豆腐臭さがなくなって豆腐嫌いの子供も喜んで食べるようになるのだという。そのクリーム豆腐はそのまま食べてよし、御飯にかけてよし、ポテトチップに乗せてよし、デザートにもなる、万能選手のように宣伝されていた。それを食べたゲストや豆腐作りの名人たちの表情からは、こんなうまいものがあったのか、という驚きがうかがえた。
この番組を見た妻は次の日、さっそく夕食に登場させた。以前、何かの時に買って一度使ったらお蔵入りになっていたフードプロセッサを引っ張り出してくる。すぐに番組で見たようなクリーム豆腐ができ、家族一同期待に胸をふくらませながらスプーンを口に運ぶ。「ん?」「いつもと同じ」と子供が言う。妻も私も同感である。おいしいけれども、そのままの場合に比べて特においしくなったとは感じられない。期待が大きかっただけにガッテンではなくガッカリである。使った豆腐はスーパーで買った、北海道産大豆「とよまさり」使用と書かれた絹ごし豆腐。150gの小パック3個で128円(税別)。いろいろ試してこれが値段の割においしいということで買っているわが家の定番品であり、特に高級品というわけではない。他の豆腐を使えばおいしくなるのだろうか。それとも私を含めて家族一同味覚がおかしいのか。神経質人間としては気になるところである。番組では旨みと甘味が出るメカニズムを科学的に説明していたけれども、食べた感じでは疑問符が付く。まあ、豆腐の食べ方の選択肢が広がるということでは悪くはないだろう。このクリーム豆腐を食べてみられた方、ぜひご感想を聞かせて下さい。
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