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2017年2月16日 (木)

神経質礼賛 1356.美しく青きドナウ

 今朝、NHKのニュースを見ていたら、聞き慣れない「美しく青きドナウ」が流れていた。よくTVで見るウィーン・フィルのニューイヤーコンサートのような大編成のオーケストラではなく小規模な室内楽に合唱団が加わった編成だった。今年はヨハン・シュトラウス二世の名曲「美しく青きドナウ」が作曲されて150周年。作られた1867年は日本では大政奉還の大きな変動の年である。当時、オーストリア帝国はプロイセンとの戦争に敗れ、伝染病の流行もあり、国民はすっかり意気消沈していた。当初の歌詞は現在のそれとは異なり、アマチュアの警察官が作ったもので、「苦しんだって悩んだって何の役にも立たない。だから愉快に行こう」というような内容だったという。150周年を契機に、オリジナルの歌詞が注目されているそうである。現在のヨーロッパ諸国も深刻な移民の問題や経済の問題を抱えていて沈滞ムードである。どうにもならないことに悩むことよりも今を生きることに目を向けるべきではないか、というわけである。

 私たち神経質人間も過去の失敗をいつまでも引きずり、「自分はダメだ」とクヨクヨ悩みがちである。反省することはとても良いことではあるけれども、過去は変えようがないのだから、今できることをやっていく他はない。ウィーンだったらウィンナワルツを踊るもよし、そして森田正馬先生の形外会では東京音頭を踊っていた。時には理屈を忘れて頭をからっぽにして音楽に身を任せて体を動かすのも良いものだ。

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