神経質礼賛 1363.厄除団子
年に2、3回くらいだろうか。仕事帰りに駅前デパートの地下食品売場を通って歩いていると、厄除団子の出張販売に遭遇することがある。それを見ると、いつも買ってしまうのである。団子と言ってもちょっと変わった形。長方形の餅に餡子が乗っていて、串が5本付いている。餅には切り込みが入っているので切り離して少しずつ食べることができる。5つに分けられるのは、頭、首、胴、手、脚を意味するのだそうである。五体の厄を払うということなのだろう。ともあれ小さな子供にも食べやすくてよい。豪快にまとめて一口で食べる人もいるかもしれないが、私は神経質らしくチマチマ1本ずつ分けて食べていくのが常である。参拝せずにデパ地下で買ったのでは厄除効果は怪しいが、これを食べるとちょっぴりシアワセ気分になれる。
本来、この厄除団子を売っているのは袋井市にある法多山尊永寺の参道である。尊永寺は厄除観音が有名であり、正月には初詣客で賑わう。浜松に住んでいた頃は私も何度か行ったことがある。参道にはいくつもの団子屋さんがあり、参拝帰りに立ち寄ってお茶を飲みながら食べる人が多く、お土産としても販売されている。6カサ600円(税込)とお値段も手頃だ。百五十年余の歴史があるこの団子、月1回のお寺の功徳日には限定の袋井茶を練りこんだ茶だんご、桜の季節にはさくらだんごもあるのだそうだ。また、11月には全国だんご祭りというイベントも行っていて、こういうおいしく楽しい工夫は大いに結構である。
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心がホッとしますね、包装の絵も味わい深いです
投稿: たらふく | 2017年3月 6日 (月) 23時12分
たらふく様
コメントいただきありがとうございます。
包装箱の絵のレトロ感が何とも言えません。あん団子・饅頭・大福・たい焼き・どら焼き・今川焼・人形焼・あんパン(森田正馬先生の大好物)・あんみつetc、あんこ物はどれも人をシアワセにしてくれますね。日本に生まれてよかった、とつくづく感じます(笑)。
投稿: 四分休符 | 2017年3月 7日 (火) 21時42分