神経質礼賛 1380.働くほどよく読書ができる
ゴールデンウィークはどこへ行っても人で混んでいるし、出かければお金もかかる。することもないから読書でもしようか、と思っている方もいらっしゃるかもしれない。ところが、いざ連休に入って時間が十分にありすぎると緊張感がなくダラダラと過ごしてしまい読書も進まず、気が付いてみると何もしないで終わってしまった、ということはありがちである。森田先生は次のように言っておられる。
此療法では、七時間臥褥の外は、終日休みなく働き、二三週間の後、仕事が多忙になつた頃から、仕事の暇々に、読書を許す事になつて居るが、患者は此法によつて、従来読書が少しも出来ず・理解記憶の甚だ悪い・と思つて居たものが、如何なる時と場所でも、読書が出来るやうになり、例へば前に健康の時に、学校の席次が、十番であつたものとすれば、治療後には、普通、五番以上になるとかいふ風である。而かも之れで、無理な努力を要せず、身体は相当の活動をしながら、自然に勉強が出来るやうになるのである。(白揚社:森田正馬全集 第7巻p.394-395)
案外、忙しい時の方がその合間を縫って読書がはかどるものなのである。連休中に全くやることがないという方は、普段手を付けていない部分の清掃や片付けをやってみるとよいかもしれない。すると、その合間に読書も思いのほか進むものである。
« 神経質礼賛 1379.心臓ペースメーカー | トップページ | 神経質礼賛 1381.フルーツバスケット »
コメント