神経質礼賛 1390.付録のバッグ
近頃は雑誌の売上が落ちて出版社は苦労しているという。そんな中、新聞広告で目につくのがバッグを付録にした雑誌である。男性向きにはビジネスあるいは休日の外出に便利そうな実用面を重視したバッグ、女性向けにはかわいらしい柄やキャラクターの絵が入ったポーチやトートバッグなどが付録についている。価格は880円とか980円とか千円以下で気楽に買えて何となくお得感がある。雑誌本体は売れ筋のグッズやファッション関係の記事ではあるが価格の大部分はバッグの値段と思われ、実態はバッグの付録が雑誌という感じである。こうした雑誌は勤務先の病院の売店にもあって、長期入院中の女性患者さんが次々と買ってしまい、使わないバッグが増えてしまうので、指導に当たるスタッフも渋い顔である。
恥ずかしながら私自身、その種のバッグをここ1年の間に2つも買ってしまった。雑誌は読むところがなくてすぐに廃棄した。最初に買ったのが小物入れのバッグで丈夫な防水のナイロン製である。小物を整理して収納できるからバッグインバッグにも使える。文庫本や新書サイズの本は楽勝で、『神経質礼賛』の本もピッタリ入るサイズである(笑)。最小の折り畳み傘も何とか入る。便利そうだと思ったが実際には使っていない。というのは普段仕事に行く時の小型のショルダーバッグを使ってしまうからである。買物する時など、小さいとはいえ手で持つタイプよりも、手がフリーになるショルダーバッグの方が便利であるからだ。次に買ってしまったのは、リュックサックタイプのバッグである。ヴァイオリンケースやヴィオラケースは肩に掛けられるが、ヴァイオリンとヴィオラの両方が入る大型ケースは手で持ち歩いている。楽譜はケースの蓋カバーに収納できるが、いろいろな小物も持って行かなくてはならない。そんな時にリュックタイプのバッグがあれば便利だろうなあ、と思って買った。しかし、まだ出番がない。多分年に1、2回は使いそうな気はするが。神経質な私でもこの有様である。皆様も無駄な買物をせぬよう、どうぞお気を付け下さい。
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