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2017年6月23日 (金)

神経質礼賛 1398.タマネギ

 このところ森田療法の畑ではタマネギとジャガイモ(1278)の収穫が盛んになっていて、院内の無人販売所にはタマネギ1袋3個入り100円、ジャガイモ1袋8個入り150円で並んでいる。つい両方買ってしまうとずっしり重い。それらを手にぶら下げて帰りの電車に乗っていると、はて今日は一体何をしに行ったのか、という感じである。わが家では新タマネギだとスライスして鰹節とポン酢をかけて食べることが多い。でも私は炒めたり煮たりした時の甘いタマネギの味が好きである。さらにタマネギの天ぷらやフライは大好物だが、家では揚物をしないので食べられない。昔は惣菜としてタマネギやジャガイモのフライ(フライドポテトではなくパン粉を付けて揚げたもの)が売られていたものだが、近頃は見かけないのが残念だ。

 栄養分析表を見るとタマネギにビタミン類はそれほど多く含まれてはいないが、それ以外のありがたい成分がある。タマネギを切った時に強い香りを発する催涙成分の硫化アリル特にアリシン(ニンニクやネギにも含まれている)は血小板凝固抑制作用、いわゆる「血液サラサラ」効果を持っているし、ビタミンB1の吸収率を高めるスタミナ効果がある。辛味成分の硫化プロピルには血糖値を下げる効果があり、苦味成分のケルセチンには脂肪の排出効果があるという。催涙、辛味、苦味といった一見ありがたくない成分が実は有用であるのは面白い。タマネギは常温で保存がきくのもいいところだ。洋食・和食を問わず、炒め物、煮物、揚物、時には味噌汁の具にもなる。目立たないけれども料理の名脇役である。地味ながらいい味を出す有能な神経質人間と同じである。

 

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コメント

玉ねぎのフライは最近になって初めて知りました。フライの衣の種がのこりもったいなかったので、たまたまあった玉ねぎを揚げてみたら、もう本当に驚愕の旨さでした。まったく従来の玉ねぎの味とは別格の美味でした。
 古代エジプトではピラミッド建設の労働者(奴隷?)に、一日ひとつの玉ねぎを褒美的に与えていたそうです。玉ねぎすぐれものです。
 薬師丸ひろ子さんは外食のときに特注するほど、玉ねぎスライスが好物だそうです

たらふく様

 コメントいただきありがとうございます。

 御自分で揚物をなさるとは実にすばらしいですね。料理好きの男性でも揚物は少々ハードルが高いかと思います。揚油の後始末も大変ですし。残った衣の種を無駄にせずに生かすところが神経質らしいです。
 揚げたてのタマネギフライは最高に美味しいでしょうね。

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