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2017年7月14日 (金)

神経質礼賛 1405.健康とは

 6月16日の京都森田療法研究所ブログに宇佐玄雄先生の講演音声が公開されたことは1399話でご紹介した。その後、7月8日に第2弾として、「森田先生の教えについて」(340)、「健康とは」(314)」、7月10日に第3弾として、「精神の対比現象」(250)、「猿沢の池」(255)、「植物神経(卑近な例も)」(1030)が追加公開されている。とても有難いことである。玄雄先生の写真や「うつすとも水は思はず うつるとも月は思はず 猿沢の池」と書かれた玄雄先生の色紙もある。はからいのないあるがままを表現した禅僧らしい歌に思える。ちょっと長い「植物神経」の御講演の後半には聴衆の笑い声が入っており、「卑近な例も」とはそういうことか、と納得する。ここでは内容を書かないので、ぜひ京都森田療法研究所のブログを開いて聴いていただきたい。

 神経質人間は自分の心身の状態を過度に気にするきらいがある。そうなると、頭が重いとか肩がこるとか心臓の鼓動が気になるとか何だか腹がスッキリしないとかいろいろな不具合を探し出してしまうのである。普通の人でもそうしたことはあるのだが、気にし始めるとますます感覚が鋭敏になって病気ではないかと心配してしまうのである。注意の集中→感覚の鋭化→意識の狭窄→注意の集中・・・という悪循環(精神交互作用)により、ますますとらわれを深めて症状として固着する。そして症状をなくそうとすればするほど重症になってくるのだ。そこで、森田療法では症状は相手にせずそのままにして、仕事や勉強や家事や趣味といった必要な行動を優先していく。注意が外向きになれば、自然とそうした悪循環は断たれ、健康的な状態に変わってくるのだ。今回公開された講演の「健康とは」の部分では、森田先生の言葉も踏まえて説明されている。調子がいいとか悪いとか気にならないのが実は健康というわけである。

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コメント

何年ぶりかにコメントさせていただきます。
パニック障害に悩まされた当時、先生のブログやコメントのお返しに随時と励ましていただきました。
昨日、子の役員で見回りの仕事をやるなかで、パニック障害を持っていて、見回りしながら具合が悪くなってご迷惑をかけてしまうかもと事前にパートナーである私に話してくださるお母さんに出会いました。

そこで、「そういえば私、先生のブログに頼りたいって気持ちもないし、忘れかけてるけどパニック障害だったんだ」と思い出しました(笑)
とても助けていただいて随時と

とても助けていただいて、随時とたってしまいましましたが、改めて先生に感謝しております。

これからも、目的本位で過ごしていきたいとたもいます

アッシュ様

 お久しぶりです。コメントいただきありがとうございます。まだまだブログは続いています。また思い出したらのぞいてみて下さい。

 アッシュ様は満員電車で通勤してのお仕事、子育て、家事といろいろと大変なことをこなされながら、不安なままに前進していくということを実践されて、誰にも頼らず御自分の力で完治されたのだと思います。

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