神経質礼賛 1414.向日葵(ひまわり)
通勤の途中、子供たちが通っていた小学校のグランドの西側の道路を通って駅に行くことがある。駅からわずか300mの場所にある学校だからグランドは公園を兼ねていて出入り自由であり、夏場にはホームレスが木にロープを張って洗濯物を干している光景に遭遇することもある。ともあれ、道路側には種々の花々が植えられていて、どの季節も通る人々の目を愉しませてくれる。この時期だから向日葵があるはずだが、と思って探してみたらあった。どの花も東側を向いているから道路側から見て気付きにくかったのだ。向日葵と言えば太陽の動きに合わせて東から西に向きを変えるものとばかり思っていたけれども、それはまだ生長途中のつぼみの頃の話であって、花が開いてしまうと、東側に向きを固定させてしまうという。
小学生の頃、朝顔と向日葵は誰しも植えたことがあるだろう。どちらも理科の観察に適している。朝顔はツルを伸ばし、次々とつぼみを出しては咲いていく変化が面白い。向日葵は種を撒いて、双葉が出てきて四葉になり、いつしか自分の背を追い越して大きな花を咲かせるところに力強さを感じる。趣は対照的である。和と洋、曲線と直線、繊細と大胆といったところ。向日葵の花言葉は情熱、光輝、あこがれ、あなたを見つめる、などだそうだ。神経質人間としては、向日葵の元気を少し分けてもらおうか。
向日葵の種は、小学校ではリスなどの小動物の餌にしていたけれども、人間の食用にもなる。食用油の材料としては大豆、菜種、綿実に次ぐ生産量なのだそうだ。ひまわり油はリノール酸を多く含んでいたが、最近の健康志向で、リノレイン酸を多く含むように品種改良されているとのことである。
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