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2017年8月 4日 (金)

神経質礼賛 1411.カロリー「0」飲料に御用心

 海水温が高いこともあって今年は台風の発生が多い。そのため暑いだけでなく湿度が高い日が多く、不快指数も高い。熱中症を心配してスポーツドリンクを飲む方も多いことだろう。スポーツドリンクには低カロリーのものがあり、カロリー「0」を謳ったものもある。また、ついビールやチュウハイで一杯やりたくなるけれどもカロリーが気になるからカロリー「0」の飲料なら安心だと思って選んでおられる方もいるかもしれない。しかし、そうした飲料は本当に健康的なのだろうか。

 長いこと外来通院している男性患者さんが6年前、突然に肝機能が悪化した。アルコールは全く飲まない人である。その代わり、コーラ・ジュース類を多量に飲んで体重が急増し、本人も気になってなるべく低カロリーやカロリー「0」の飲料を選んで飲むようにしたようだ。特に「〇〇の紅茶」は好物で大きなペットボトルをまとめ買いして飲んでいた。すると、肝機能を示すGPTとγ―GTPが150位にまで上がってしまった。なるべく麦茶やほうじ茶にするように何度も注意したら肝機能は正常に戻った。翌年の春から夏にもまた同様のことが起き、注意して改善している。その後は本人も注意していて大丈夫である。コーラでなく紅茶だと、それもカロリー控えめとなれば健康的なイメージがあるけれども、実はアセスルファカリウムという人工甘味料が入っている。体内では代謝されないのでカロリー「0」なのだが、最終的には腎臓や肝臓の働きで体外に排泄され、その分腎臓や肝臓に負担をかけるとも言われている。彼の場合、肝機能が悪化する原因が他には考えられず、やはり人工甘味料が悪さをしていた可能性が高い。この甘味料は多くの食品や飲料に使われている。かつて用いられていた人工甘味料チクロやサッカリンに発がん性の疑いが出て、日本では規制がかかり(中国などでは現在も使用されている)、アセスルファカリウムの他、スクラロース、アスパルテームといった新しい人工甘味料が使われるようになった。いずれも通常の摂取量では毒性や発がん性はないとされているけれども、種々の有害性を指摘する報告もある。たまに飲む程度ならば影響はほとんどないだろうが、あまり摂取しないよう気をつけるに越したことはない。特に妊婦さんは控えた方が安心である。神経質な皆様方は商品を手に取って吟味されるのでトラブルに遭遇する危険性は低いかと思う。

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