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2017年9月11日 (月)

神経質礼賛 1424.神経質は「長」には不向き?

 生活の発見誌8月号・9月(今月)号に「神経質とはどんな性格か」という真保弘(しんぽひろむ:1921-1991)先生の講話が掲載されている。今から40年前の1977年に静岡集談会での講話を同年の10月号に一度掲載したものを再掲した記事である。真保先生は外科医だったが、対人恐怖や神経症に悩まれ、鈴木知準診療所に2カ月間入院治療を受けた経験がおありで、その後、生活発見会の理事や顧問をされて神経質に悩む人々のために尽くされた。講話の中には次のような話がある。

「精神面で考えてみますと、神経質の人は良心的でお人好しな人が多い。それでいて責任感が非常に強いところもある。また罪悪感も強い。人に悪いことはできない。人の悪口はあまり言えない。人に意地悪されるようなところはあるけれども、人に意地悪をしたり、いじめたり、人を陥れるということはありません。だから、神経質の人は政治家にはなれないようです。政治家は嘘つきでなくてはならないし、人を陥れなくてはできない。だから、森田先生もよく、神経質の人は長にはなれない、例えば校長とか市長とか何かそういう長のつく人間には不向きだと言っておられます」

 まさにその通りである。国会議員の政治資金不正流用、オトモダチ業者との癒着、派手な男女関係などは、小心者の神経質には絶対にマネができない。そもそも、票集めのためのウソやハッタリだらけの公約や演説は正直者の神経質にはできないから政治家にはなれそうもない。組織の中でも神経質が合っているのは「長」よりは「副長」である。大将よりは参謀、軍師的な立ち位置が似合っている。周囲に細かく気を配り、失敗をしないようしっかり準備する神経質がガッチリ守りを固めてくれれば、トップは存分に活躍できることになる。もっとも、小さな町工場や商店から創業して一流企業に成長した会社の経営者には神経質も珍しくはない。経営の神様と呼ばれた松下幸之助(211)、海賊の異名を轟かせた出光佐三(689)がその代表格と言えるだろう。そして、経営者として成功した後に私財を投げうってメンタルヘルス岡本記念財団を創立して森田療法の普及に努められた岡本常男さん(269871話)もその一人である。いずれも神経質性格を生かして奮闘しているうちに結果として「長」になっていて、必ずしも神経質は「長」になれない、というわけではない。そして「長」になった時には一味違ったすばらしい「長」になるのである。

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