神経質礼賛 1423.起震車(地震体験車)
一昨日の午後、職員の防災訓練の一環として、病院に起震車がやってきた。院内の会議に出ていたので、私が乗ったのは大部分の職員が体験した後だった。廊下ですれ違った人たちが「震度7はホントに怖い」と口々に言うのを聞いて、恐る恐る起震車に乗る。大型トラックの荷室内に鎖で床に繋がれたテーブルと4つの椅子があり、他の職員と一緒に座る。まずは震度6弱の体験。横揺れが激しく、片手で横の手摺につかまってしのぐ。次が震度7の体験。震度6弱の比ではない。テーブルが動き出し、座っている椅子もすべり、自分の体を支えるのは困難だ。頭を手摺にぶつけないようにするだけで精一杯だった。実に恐ろしい。
このような大地震がきたら、何もできないだろう。まずは、とにかく身を守って揺れが収まるのを待つほかはない。特に頭を守ることは重要である。寝ている時に大地震に襲われることもあり得るから、普段から寝室には極力家具を置かないようにした方がよい。そして、家の中の大型家電や収納家具類は固定しておくことが大切だ。揺れが収まってから周囲をよく観察し、次の行動を判断することになる。津波襲来の恐れがある時、近くで火災が発生している時には、余震の発生や倒壊した建物や電柱の電線などに注意を払いながら避難しなくてはならない。この判断が命運を分けることになるのだ。
私が住んでいる地方は、長年、東海沖地震の発生の危険性が言われてきた。しかしながら震度6以上の地震は長いことないから、毎年いろいろな防災訓練を受けていても緊迫感はイマイチである。今回、起震車で大地震の揺れを体感してみて、改めてしっかり準備をしておこうということで気が引き締まった。神経質ゆえ、水や食料や防災用品の備蓄はしているけれども、地震はいつ起こるかわからない。心配性を生かしてさらに準備しておこうと思う。
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