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2017年11月 8日 (水)

神経質礼賛 1443.ヒルドイドの化粧品としての使用問題

 皮膚科で処方される薬にヒルドイドというものがある。時々、難治の褥瘡の入院患者さんを皮膚科で診てもらうと、それを塗布するよう指示されることがある。ヒルドイドはヘパリン(抗凝固剤の一種)類似物質であり、皮膚血流増加作用・皮膚の角層水分保持増加作用を持ち、外傷、凍瘡、ケロイドの治療と予防などが適応疾患である。本来は保健適応外だが、難治性のアトピー性皮膚炎にも使われている。ところが、芸能人が「美容にいい」「アンチエージング効果がある」などと週刊誌やネット上で発言したのをきっかけに化粧品代わりに処方を求める女性が増えて、一部では品薄になっているとか、医療費増大を招いくので保険扱いからはずそうという動きが出ている。求めに応じて安易に大量処方しているクリニックも問題視されている。逆に、美容目的の処方を断ってネット上にクリニックの悪い評判を流された、という話もあるようだ。とにかく本来必要な患者さんが薬を使えないという事態は困る。

 確かに薬価を見るとヒルドイドソフト軟膏・クリーム・ローションとも1g当たり23.7円であり、尿素系保湿剤のウレパールの6.6円に比べると3倍以上と高い。それに、副作用として発赤、発疹、掻痒が出現することもあるし、出血性疾患がある人は使用禁忌である。気安く使い続けて皮膚トラブルをきたす恐れもあるのだ。

 健康効果がマスコミで取り上げられて納豆などの売れ行きが一時的に急上昇することはあるが、普通の食品ではさほど問題はない。医薬品では安易な使用で逆に健康を損なうこともあるので、〇〇がいいというマスコミやネットの情報に飛びつかない方がよい。その点、万事慎重な神経質の方々は安心である。

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