神経質礼賛 1458.冬至のかぼちゃ
今日は冬至。冬至にはかぼちゃを食べるのが良い、と言われている。「冬至の七種(ななくさ)」という言葉がある。南瓜(なんきん→かぼちゃ)、蓮根、人参、銀杏、金柑、寒天、饂飩、といった「ん」で終わる食物を食べると縁起が良いということだ。迷信と言ってしまえばそれまでだが、ビタミンAやCなど栄養豊かなかぼちゃ・人参、そして古くから民間薬としても使われてきた金柑は、風邪をひきやすい季節を乗り切るのには適した食べ物であり、古人の知恵とも言えるだろう。
私の母はかぼちゃが大好きだ。子供の頃はかぼちゃの煮物が食卓によく出てきた記憶がある。今でもかぼちゃがあったら半切れや4分の1カットではなく1個で買ってくれ、と言われるが、スーパーではカットされているものしか買えないことが多い。本来は夏の産物だから、この時期、国産の貯蔵かぼちゃの他、メキシコ産、ニュージーランド産、トンガ産など国際色豊かなかぼちゃが並んでいる。1個売りのかぼちゃを手に入れるには昔風の八百屋がある太田町市場という店に行って買ってくる。この店は店頭に野菜や果物を並べて売っている。西日が当たっていてもお構いなし。値段はスーパーより安いが、傷んだハズレ品もあるので、神経質人間としては、よく見て買うようにしている。丸ごとかぼちゃの他、りんご、柿、みかんなどを買うとずっしり重くなる。それを手に母の家に向かう。
冬至は1年で1番昼間が短い。ということは、明日からは少しずつ日が長くなっていくということでもある。そして、やがて春がやってくるのだ。今が最悪だ、最低だ、と嘆いている方々もおられるかも知れない。今が底ならば明日は必ずもう少し良くなる、そして良くなるようにやってみよう、というように見方を変えてもらえればと思う。
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