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2018年2月 2日 (金)

神経質礼賛 1472.お金の受け渡し

 仮想通貨がハッキングにより消失した事件が話題になっている。仮想通貨は昨年来急騰していて投機の対象となっており、巷では何十万・何百万円儲けた、というような景気の良い話も流れているけれども、こういうリスクもあるし、いつ何時暴落して大損することもありうる。万事慎重な神経質諸氏はあまり飛びつかないだろうと思う。

   私などは、地元の電車・バス・スーパーで使えるプリペイド式の電子マネーをようやく使い始めたところである。子供の修学旅行の時に作らされた銀行のネット口座も使っていないので解約してしまった。ネット上の実体の見えないものはどうも不安で、大金をつぎ込むことはしないのである。普段、現金の受け渡しも慎重である。以前も書いたように、香典袋を渡す前にも間違いがないか、お金がちゃんと入っているかどうか、何度か「確認行為」をしてしまう。もし、お金が入っていなかったら、大恥をかくし、先様にも御迷惑をかけてしまうからである。森田先生の形外会でも次のような話がある。


 (山野井氏)私は平常、金を数える時に、間違いはしなかったかと心配する。人に払う時は、多く払いはしなかったか、自分が受け取る時には、少なくはなかったかと心配する。随分欲張りである。

 

森田先生 僕も欲張りの事は同様である。僕も人に金を渡す時は、一枚ずつ精密に数える。人から受け取る時は、五枚ずつ数える。人から受け取る時は、一枚くらい、多過ぎても、後で返す事ができるが、人に渡す時は、つい多過ぎても請求する事ができないから、厳密に数えるのである。郵便局などで金を受け取る時は、局員が二、三度も正確に数えるから、そばからそれを見ていて、間違いのない事を認めて受け取るから、ことさら、数え直す必要はない。少しでもムダ骨折りを省く事を心得ているのである。(白揚社:森田正馬全集 第5巻 p.207

  
 お金の受け渡しの時には確認が必要である。ただし、必要以上に確認を繰り返すのは無駄な確認行為になってしまうので、ほどほどが大切である。

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