神経質礼賛 1483.増量パック
スーパーやホームセンターで買物をしていると、増量パック商品に目が行く。洗剤、歯磨きで「10%増量」とか「20ml増量」とか書いてあるのを見つけると、お得感をそそられて、ついつい買ってしまう。浄水器のカートリッジの場合、2個パックに同じ値段でもう1個付いてくる。1年の間に何度か増量パックが出回るので、それを狙って買っていけばランニングコストを下げられる。常用している雑貨の定番商品の場合、消費期限の問題が少ないので、増量パックは確保したい。ただし、調子づいて2mとか5m増量のアルミホイルを買い過ぎると古くしてしまい、錆びて白く変色することがあるので注意が必要である(595話)。
食品ではインスタントコーヒーの10g増量ビンが目につく。ただ、考えてみれば、以前は100gビンが普通で、贈答用詰め合わせが見た目の本数を増やして派手にするため80gビンだったものが、いつの間にか90gビンが普通になり、さらに近頃では80gビンが普通になってしまった。メーカーに言わせれば「新鮮なうちにおいしく飲んでほしい」ということになるのだろうけれども、実売価格は変わらないから、実質的には隠れ値上げになっていたのである。このところの原材料高をやりくりするため、商品の減量により隠れ値上げをしているのはインスタントコーヒーばかりではない。デフレが続くからという口実で「デフレ脱却のためにマイナス金利」という将来にツケを回すようなデタラメな政策が続けられているけれども、食品に関して言えばデフレどころか確実に実質値上げされている。簡単には騙されない賢い消費者、そして賢い有権者でありたいものだ。
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