神経質礼賛 1484.窓フィルム
今、母が住んでいる小さな家の隣は、元は蒲鉾工場だった。敷地境界一杯にコンクリート造りの倉庫が建っていた。一昨年、工場が廃業となり、解体整地後に大手住宅メーカーの新築住宅用分譲地となった。倉庫の解体の際にはシートで覆われていたが、文字通り目と鼻の先であるから、コンクリート片が多数、家の外壁に当たったらしく、あちこち傷だらけになった。修理してくれることにはなったけれども、いくつも直っていないところを見つけて再交渉する必要があった。コワモテの解体屋さんとの交渉はドキドキものだった。泣き寝入りするわけにはいかないので、しっかり主張して全部直してもらった。それから1年経たずして買手がついて、4カ月ほどで家が建って、新しく住む方が挨拶にきた。
母の家は2DKながら、高齢の母が使いやすいように1階と2階にトイレがある。1階のトイレ窓は新しい隣家の駐車場に面することになり、2階のトイレ窓は隣家のベランダに面することになる。透明ガラスではなく、細かい凹凸のある「かすみ」ガラスではあるけれども、見えるのは嫌だという。そこで、昨日、ホームセンターへ行って、窓フィルムを買ってきた。窓フィルムは糊が付いているタイプ、水で濡らして貼るタイプなどがある。今回選んだのは水なしで貼れて、剥がして再利用可能なもので、白いスリガラスのように見えるフィルムである。窓のガラスのサイズは幅70cm・高さ67cm。売っているフィルムは92cm×90cmまたは180cmで、2枚分作るには180cmの方が割安なので、そちらにした。床にフィルムを広げて30cmの定規と金属製の巻尺を使ってボールペンで線を引く。念のため測り直して確認してからハサミで裁断する。フィルムを母の家に持って行き、窓を拭いてきれいにしてから貼り始める。ここは神経質の本領の発揮場である。シワが寄って、なかなかうまくいかないが、何度もやり直して丹念に空気が入らないようにしながらようやく貼れた。2枚目は慣れたためか短時間で貼ることができた。ついでに網戸の汚れも掃除機できれいにしておいた。こういうちょっとした手間仕事も片付けてしまえば気持ちが良いものである。
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