神経質礼賛 1489.シジミ汁
先週は3月下旬だというのに静岡県東部で雪が降る日があって富士山も雪で化粧し直している。今週は一気に春本番の気温になると予報されている。夕食にシジミ汁が出る。シジミは年中売られていていつが旬なのかについては諸説あるけれども、俳句の世界では春の季語なのだそうだ。シジミ汁はあまりいろいろな具を入れず、せいぜい刻みネギくらいで、シジミの美味しさを楽しむ場合が多いと思う。飲み方は、汁だけすすって貝はそのまま残す派と貝殻から身を取って食べる派とに分かれる。アサリと違って小さいから外して食べるのは手間がかかる。汁に旨み成分が十分出ているからわざわざ身を食べなくても、というのが残す派の主張だろう。神経質な私は一つ一つ殻を外していき、最後に身を食べながら汁をすするのが常である。楽しみは最後に残し、旨みも栄養も余さずいただくのである。
シジミ汁は古くから二日酔いに良いと言われてきた。最近はシジミに含まれるたんぱく質のオルニチンがサプリメントとして売られ、あるいはドリンク剤にも配合されている。肝臓にいいとか滋養強壮効果を謳っている。実際にどれだけ効果があるかはわからないけれども、シジミの栄養成分を見るとビタミンB2、B12が豊富に含まれているし、ミネラルでも鉄分や亜鉛やカルシウムがたっぷりである。サプリではなく食品として時々おいしく飲みたいものだ。
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