神経質礼賛 1507.仕事のよくできる人はかえって自分ではよくできぬと思っている
どうも仕事がはかどらない。集中できない。そう思っていると、さらに予期しない事態が発生したり、新たな仕事が次々と発生したりして焦る。ダメだなあ、いい歳して情けないなあ、と自虐的になる時がある。これは私ばかりではないと思う。そんな時には形外会の場で会長の香取さんが語った一節を読み返してみるといいだろう。
私の神経質は、八年の不眠症を(森田正馬)先生の御著書で、直ちに治し、次に激しい発作性の偏頭痛で、汽車に乗れば必ず起こっていたものも、あるとき思いきって、これを突破したら、一度で治ってしまった。
退院後は、入院前と比べると、ずっと仕事ができるようになり、この頃も、妻や他人からは、仕事がよくはかどるといわれるが、自分では、少しも仕事がはかどらなくて困っている。
今日も先生にうかがったが、先生もまた仕事がはかどらないと、いっておられました。やはり実際には、仕事ができていても、自分自身の主観では、仕事がおもうようにできないと思っているものらしい。(白揚社:森田正馬全集 第5巻p.623-624)
完全欲が強い神経質人間は、何があっても動ぜずにスラスラと仕事ができることを望む。しかし、それは不可能なことである。特に予期しない事態が発生したら誰でも動揺する。自分はダメだと思いながらも神経質人間は粘り強く取り組んでいくので、客観的には仕事がよくできているということも少なくない。とにかく粘っているうちに道は開けていく。
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