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2018年5月 5日 (土)

神経質礼賛 1503.五島美術館と等々力渓谷

 昨日はみどりの日。配達された毎日新聞の題字もいつもの青地に白ではなく緑地に白である。いつも通りの時刻に家を出ていつもの電車に乗る。通勤客の姿はなく、同じ車両に乗っているのは3人だけだった。三島駅で降りて先の切符を買う。目指すは五島美術館。連休の間だけ公開されている国宝の源氏物語絵巻が目当てだ。電車はだんだん混んできて通勤ラッシュ並みの混雑になってくる。横浜で東横線に乗り換え、自由が丘で大井町線に乗り換え、上野毛で下車。緑豊かな住宅街に美術館はあった。


 
 「春の優品展 詩歌と物語のかたち」と題して平安時代から鎌倉時代の名筆や物語画、さらには琳派作品が展示されていた。そして、小さな展示室には国宝の4面の源氏物語絵巻、鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法(みのり)が展示されていた。それぞれ詞書とともに隣に復元画が並べてあり、とてもわかりやすくてよかった。現在はかなり色が落ちている部分や消えかかってしまっている部分もはっきりとわかる。いずれも古文や日本史の教科書・参考書によく紹介されている。夕霧は光源氏の長男で、登場人物の中では神経質なキャラクターだろうと私は思っている(267話)。夕霧が手にしている手紙を恋文だと思って取り上げようと妻・雲居の雁が後ろから迫る場面である。御法は紫の上が最期を迎える場面。復元画と比べながら見ると、庭には秋の草たちが細かく描きこまれていたことがよくわかり、生命のはかなさを強調しているようである。美術館からは広い庭園に出られるようになっている。崖を降りていくような感じでウグイスの鳴き声も聞こえる。緑が美しい。あまり下まで降りてしまうと後が大変そうなので、ショートコースで済ませる。


 
 五島美術館を出てから10分あまり環八通りを歩き、玉沢橋の手前を右に入る。そして日本庭園の所から等々力渓谷公園に入る。ここが次の目的地だ。等々力駅から入る通常のコースとは逆コースである。ここも緑が美しく歩いて心地よい。不動の滝から等々力不動尊に上がる所には茶店があって賑わっていた。渓流に沿って緑のトンネルを歩いているような感じがする。等々力駅側からは次々と家族連れがやってくる。東京23区内で唯一の渓谷なのだそうだ。紅葉の季節の平日に来たらいいだろうなと思った。少し歩き疲れたので、早目の昼食休憩にする。

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コメント

四分先生の休日行程とても濃いです。読みながら凄えスゲえと唸りました。

たらふく 様

 コメントいただきありがとうございます。

 神経質の欲張り根性で、何かいい所はないかと探して、前へ前へと行ってしまいます(笑)。

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