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2018年5月14日 (月)

神経質礼賛 1506.1日に食べてよい卵の個数は?

 「1日に食べてよい卵は1個」そんなことを言われた経験はないだろうか。私も母親からそのように頭に刷り込まれていたものである。2個以上食べてしまうと、ちょっと食べ過ぎかなあ、と気になっていた。卵の良質のたんぱく質は良いとしてもコレステロールの摂り過ぎは有害、というのがその根拠かと思う。ところが、その常識が近年覆された。実は食事から摂るコレステロールはほとんど動脈硬化をきたさないのだ。体内のコレステロールの多くは肝臓で作られている。厚労省も以前は1日のコレステトールの摂取基準を男性750㎎、女性600㎎としてきたが、2015年にこの基準を廃止している。ちなみに鶏卵Mサイズ1個が約60gで、100gあたりのコレステロールは420㎎でエネルギーは約150kcalである。ということはMサイズの卵1個で約250mgだから3個で従来の男性1日のコレステロール基準値に達してしまっていたわけだ。グルメ番組を見ると、オムライスや卵焼きには卵を3個も使ったりするので、これで安心して卵料理が食べられるというものだ。もっとも、コレステロールは問題なくても、カロリー過剰にならないように気をつける必要はあるだろう。

 この
11個という話の元は1913年にロシアで行われた実験なのだそうだ。ウサギに鶏卵を与えると動脈硬化をきたした、という結果が得られたのだが、そもそもウサギは草食動物なのだから、不適切な実験である。ともあれ、この話は日本にも広がり、森田正馬先生の時代には広く知られていたのだろう。森田先生の大好物は以前書いたアンパンの他、カレーライスと卵であり、カレーは2杯、3杯とおかわりし、ゆで卵は一度に10個も食べていた。妻の久亥さんが心配してやめるように注意すると、勤務先の根岸病院へ行って、そこでカレーやゆで卵を存分に召し上がっていたという逸話が残っている。卵の食べ過ぎは心配しなくてよい、と百年後に常識が覆されたことを知ったら、「それみたことか、私のやっていたことは間違っていなかったろう」と墓の中で仰るのではないだろうか。

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