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2018年7月13日 (金)

神経質礼賛 1525.爪の世界記録

 精神科の患者さんで長年爪を切らないでいる人を見かける、ということを以前書いた(1049)。しかし、上には上がいるものである。昨日のニュースに、爪の長さのギネス世界記録を持つ82歳のインド人が66年ぶりに爪を切り、その爪はマンハッタンの博物館入りとなったという話があった。爪の長さは何と指1本平均1.9m、5本合計で9.5mというから驚きである。子供の時に学校の先生から「忍耐強く取り組んでいない」と叱られたのをきっかけに爪を伸ばすことを決意したのだという。それにしても生活は相当不便だったのではないだろうか。片手は普通に爪を切っていたとしても、着替えや入浴が大変だろうし、外出も容易ではないだろう。寝る時も爪が邪魔ではなかっただろうか。


 とても真似できない、後生に名を残すものすごい記録ではあるけれども、この人の人生でもっとやるべきことはあったのではないか、と思ってしまう。強迫神経症の人のこだわりも、同様である。本人にとっては何よりも重要で、そのためには大きな犠牲を払っても最優先で行っていることが、客観的には意味がないことが多いのである。誤った「目的本位」「行動本位」に陥らないよう、他の人のアドバイスにも耳を傾ける必要がある。せっかく努力するのならば、人のため・自分のために役立つことに向けて欲しいものだ。

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