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2018年7月16日 (月)

神経質礼賛 1526.不安と緊張

 土曜日の外来は交代で順繰りに回ってくる。今月、私は今度の土曜日のはずだったが、一昨日の土曜日は、順番の先生が森田正馬没後80周年墓前祭・講演会のツアーに行かれたため、私が代わりに外来を担当した。


 普段、同じ先生が診ている患者さんを初めて代診する時には、あまり深入りしないのが鉄則である。短時間カルテを読んだだけではわからない部分があるので、主治医の先生の診立てや治療方針とズレが生じてはいけないから慎重になる。とはいえ、普段主治医に言えないことをぶつけてくる人もいるし、睡眠薬や抗不安薬を乱用している人には注意を与えないといけないこともある。


 代診した中に、同じような薬を処方されている会社員の方が二人いた。不安時の頓服として抗不安薬、ドキドキした時に心拍数を下げるβブロッカーが処方されている。二人とも会議や取引先との打ち合わせなどの際には激しく緊張して困ると言う。だからそうした出来事の前にはまた緊張したらどうしようと予期不安が起こり、予防的に薬を飲んでいる。もっとも、仕事を休むことはなく、薬も週2、3回飲む程度である。このお二人には、私が担当している神経症の患者さん同様、森田療法的なアドバイスをしておいた。


 緊張については今まで繰り返し書いてきた(4、5、
4945380711681445話)。不安や緊張が全くなく人前で話せたらいいだろうなあ、という気持はよくわかる。しかし、自分は気が小さくていけない、もっと大胆な人間にならなくてはダメだ、と考えてそうなろうとしてもなれるものではない。それは不可能の努力であって、そうすればするほど不安や緊張が高まるという悪循環を招く。不安も緊張も自然なことだし、逆にそれらがないようでは酔っ払いと同じで、不用意な発言をしたり周囲への配慮が欠如したりして大失敗をすることにもなる。不安も緊張もあってよい。そして、それらはそのままにして行動していくうちに、いつしか薄れている。

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