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2018年9月14日 (金)

神経質礼賛 1546.ブラックアウト

 医療分野ではブラックアウトと言えば意識消失とか記憶喪失のことを言う。アルコールを飲み過ぎて何を言ったか何をしていたか記憶がない、というものも含まれる。英和辞典を見るとそれより先に灯火(報道)管制、停電という意味が書かれている。先週の北海道大地震以来、大停電を意味するブラックアウトという言葉が急に使われるようになった。


 震源地に近い厚真町にある苫東厚真火力発電所の3基のうちの一つから出火して緊急停止。ここは北海道最大唯一の基幹火力発電所だった。それというのも北海道電力は泊原発に依存していて、火力発電所は老朽化して稼働をやめ新たな火力発電所は作っていなかったという事情がある。トラブル発生時には発電機を保護するため一部地域の電力供給を一時止める対策を取るが、うまくいかずに連鎖反応が起きて、結果的には北海道全体が停電するブラックアウトに陥った。現在、停電はほぼ解消されたが、電力不足は深刻で、苫東厚真発電所の復旧は
11月になるという。市民生活や企業活動には深刻な影響が見込まれる。


 今回のブラックアウトは、災害時には直接被災した地域だけでなく、遠く離れた地域でも長時間の停電が起こりうるということを示している。現代人の生活は電気にすっかり依存している。家庭や企業の電力が止まったら、電車や地下鉄が動かなくなったらどういうことになるかを思い知らせた。若い人たちが体の一部のように使っているスマホも充電池が切れたらアウトだし、その前に中継局の電源が切れて電話やネットが使えなくなる。マンションでは停電により水もストップして同時に断水が起きる。電子カルテを導入した病院が多くなっているから、医療にも大きな支障をきたす。


 私が住んでいる県内でも、このところ家電量販店や百円ショップで乾電池の売上が伸びているそうだ。災害時の情報源はラジオである。長期の停電時には充電式でない懐中電灯も必需品となる。災害用の水や食料とともに乾電池も忘れずに備えておきたい。用心するに越したことはない。

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