神経質礼賛 1554.冬瓜(とうがん)
実家から帰って来た妻が嬉々としてスイカ大の少し楕円の球体を両手で抱えている。車で通った無人販売に100円で売っていたとのこと。「冬瓜は美肌効果があるんだから」と。さては、また、健康番組の影響だな。確かにグラム単価は激安だけれど、冬瓜は水分ばかりだよなあ、と内心思う。
冬瓜は7-9月に収穫されるが、常温で冬まで保存できることからその名が付いたということだ。冬瓜は95%以上が水分である。カロリーは100g当たりわずか16kcalであるから、ダイエットには役立つだろう。JAグループのHPを見ると「余分なナトリウムを排出して血圧を正常に保つ働きをするカリウムを多く含み、腎臓での老廃物排出を促進し、肌の健康維持に役立つビタミンCも含む」とある。さらには、「皮脂の分泌を抑制し、コラーゲン生成に必要なビタミンCの働きを助けて、傷ついた肌を修復する効果がある」「抗ストレス作用があり、治りにくいストレスニキビにも効果がある」といった美肌効果を喧伝するネット情報も見受けるが、真偽のほどは不明である。
それよりも、何を食べさせられるのかが一番気になるところである。冬瓜と言えば、肉そぼろのあんかけ、味噌を乗せた「風呂吹き」あたりが頭に浮かぶ。食卓に出てきた物は・・・結局いつもと変わらなかった。何種類もの野菜のゴタ煮のような味噌汁(しかもダシの煮干しがそのまま入っている)、余ものの野菜とシメジと肉の炒め物、それらの素材に冬瓜がもう一種類加わっただけのことだった。心配することもなかった。
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