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2018年11月 9日 (金)

神経質礼賛 1563.字が変なのではないかと心配になる

 確認行為などの強迫症状のために仕事ができなくなって3年前に入院森田療法を受けた人がいる。3か月弱で退院すると同時に新しい仕事に就いた。時々、確認行為はあるけれども、日常生活に支障のない程度に収まっていて、仕事も順調に続いている。その人が浮かぬ顔で、「最近、自分が書いた字が間違っているのではないかとものすごく気になって、何度もスマホで確認しちゃうんです。認知症になっちゃったんでしょうか。脳外科を受診した方がいいでしょうか」と言う。「それも強迫症状の一つですよ。脳外科を受診する必要はありません」と告げる。「どうしたらいいんでしょうか。何か薬はないですか」とさらに聞かれて、「そういう薬はありません。薬はあなたの行動です」と答える。


 私自身、ふっと、何でもない漢字やひらがなが全然違っているのではないかという考えに襲われることがある。新聞や本に印刷されている字でさえ、変なのではないか、と思ってしまう。時間があると、辞書を引いてしまうこともあるけれども、一過性で過ぎ去っていく。「あなただけじゃない。私だってそういう時はたまにありますよ。ただ、次から次へやらなくてはならないことがあって、前へ前へと進んでいくうちに薄れて忘れているものですよ」と言い足す。


 強迫には種々の症状があるけれども、根本は一緒である。不安をなくすための「はからいごと」をしていたら強迫症状の底なし沼にハマっていくばかりである。「気にはなっても次の行動」それが本当の薬なのである。

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コメント

私も、むかし、ひらがなの「ゆ」を書くと、これでよかったのか悩ましくなることがありました。でも、いつのまにかそんなことはなくなっています。
本当かどうか定かではありませんが、夏目漱石もそのようなことがあったと何かで読んだ覚えがあります。とても単純な字だったような。

コメントいただきありがとうございます。

その方は「ぬ」とか「ね」が間違っているのではないかと心配になると言っておられましたが、何の字でもじーと見ていると変ではないかと思えてくるものです。夏目漱石もかなり神経質な人(統合失調症説もありますが)でしたから、そうした強迫観念に悩んでいたとしても不思議ではないですね。

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