神経質礼賛 1573.散紅葉
昨日は休診日の公休日。京都へと向かう。今年は11月中旬から暖かい日が多く、12月になっても気温が20℃を超える日が続いた。おかげで紅葉が例年より遅く、まだまだ紅葉狩りができるのでは、という期待があった。神経質ゆえ、事前に情報を集め、スケジュールを考える。ただし、あいにくの雨天である。
京都駅から地下鉄で蹴上へ。疎水脇の線路跡を遊歩道にした「インクライン」を歩く。両側が桜並木となっていて、よくTV番組で紹介される場所だ。隣接した料亭の紅葉が美しい。南禅寺境内に入ると、まだ一部の紅葉は残っていたが、かなり散り落ちてしまっている。しかし散紅葉も赤い絨毯のようで美しい。レンガ造りの水道橋「水路閣」を見てから南禅院の庭園を拝観する。その後は三条通を歩き、円山公園へ。ここは紅葉がしっかり残っていた。坂本龍馬・中岡慎太郎像を見る。円山公園内で昼食。京阪電車に乗り、祇園四条から出町柳に出て、叡山電車に乗換え一乗寺へ。雨はだんだん強くなってきた。詩仙堂や曼殊院は何度も行ったことがあるので、行ったことのない金福寺へ向かう。松尾芭蕉や与謝蕪村ゆかりの寺であり、ここも散紅葉が美しく、特に芭蕉庵へ上がる途中から見下ろした本堂前の庭園が見事だった。さらに宮本武蔵像のある八大神社へ。大降りの雨の中、急坂を登る。もう一か所紅葉の庭で知られる圓光寺を回るつもりだったが、時間の関係でパス。再び電車で出町柳に戻り、下鴨神社へ。参道の糺の森の紅葉はちょうど見頃。途中の河合神社には鴨長明(885話)が住んだ「方丈」を再現したものがあって面白かった。本殿を参拝して今出川通りを西に歩き、最後の目的地、相国寺へ。特別拝観の入場は4時までで、入ったのは3時40分頃。方丈を見てから法堂天井の「鳴き龍」を見る。手を叩くと音が鋭くこだまする。開山堂の庭園の紅葉もきれいだった。今出川から地下鉄に乗って京都駅へ。伊勢丹でおみやげを買って帰る。紅葉三昧の一日だった。家に帰って歩数計を見ると2万8千歩余り。いつもながら欲張り過ぎを反省する。
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