神経質礼賛 1585.黒マスク
インフルエンザが流行する季節になってきた。予防のためにマスクを付けて歩いている人が増えている。そんな中、どうも気になるのが黒マスクである。ブラック国からの旅行者たちが付けているものとばかり思っていたが、それを真似して付ける日本人も出ているとか。威圧感があって気持ちが悪いという意見がある中、当人は注目されて恰好がいいと思っているのだろうか。
子供向けにアニメキャラクターが印刷されたマスクはマスクを嫌がる子供には良いだろうし、形状を工夫して美顔効果を謳ったマスクは女性に良いだろう。そうした工夫は大いに結構である。淡い色のカラーマスクも悪くないだろう。しかし、真っ黒のマスクでは似合うのはスター・ウォーズに登場するダース・ベイダー氏くらいだろう。
医療の世界では、古くから滅菌済みの手術着の色に合わせたブルーとかグリーンのマスクがある。手術着がそうした色をしているのは、長時間の手術で術者の眼の疲れを軽減するためと言われていて、マスクの色もそれに合わせるのは自然なことだ。また、最近は白衣に替わってスクラブと呼ばれる半袖でVネックのウエアが流行している。水色、濃紺、緑、ピンク、ベージュなど色とりどりのスクラブを身につけた看護師さんをよく見かける。医療現場はカラフルになってきた。しかし、いくら何でも黒衣や黒マスクはありえない。もしも医師や看護師さんたちが黒衣に黒マスクのブラックホスピタルがあったとしたら、いくら良い病院でも患者さんたちは引くだろうなあ、と妄想する。
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