神経質礼賛 1592.皆身にぞある
今日は節分。各地の神社や寺では豆まきの儀式が行われ、日曜日ということもあって、福を求める人々で賑わっている。恵方巻き(1352話)を買い求める人もいるだろう。毎年、大量に売れ残り大量廃棄してしまっていることが問題となっているけれども、相変わらずスーパーや惣菜店などには恵方巻きコーナーが出現して様々な恵方巻きが並んでいる。我が家では、子供が小中学校の頃は、学校の話題についていけないと困るだろうと、恵方巻きを買っていたが、それ以降は買っていない。今年のスーパーのチラシには「恵方呑み」の文字があって日本酒が並んでいた。グラスで一気飲みはせず、お猪口で一杯にした方がよさそうだ。
鬼を忌み嫌い福を求めるのは誰も同じである。しかし、毎日のニュースを見れば、子供を虐待して殺すとか、女性を拉致して殺すとか、あおり運転で人を殺すとか、心を鬼に支配されてしまっている人間の話題が目につく。その一方で、人助けをした人の話題もあって、ほっとさせてくれる。鬼も福(仏)も同じ人間の中に併存するのだ。一休さんの狂歌「極楽は 西方のみかは 東にも 北(来た)道さがせ 南(皆身)にぞある」を思い浮かべる。
神経質を生かして人の役に立って大いに認められ人にも自分にも福をもたらすか、症状を自分で作り出して自分や家族を苦しめるかは、本人の行動次第。神経質の極楽もまた「皆身にぞある」なのである。
« 神経質礼賛 1591.卑近な目標を立てよ | トップページ | 神経質礼賛 1593.「負け嫌い」の活用法 »
コメント